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[会見]2013.10.15

八重樫「1年の集大成」

 WBC世界フライ級王者、八重樫東(30=大橋)の2度目の防衛戦が12月6日、東京・両国国技館で行われる。ライトフライ級で10度の防衛を果たした実績を持つエドガル・ソーサ(34=メキシコ)を迎えての指名防衛戦。当日は12年ロンドン五輪金メダリストの村田諒太(27=三迫)や“怪物”井上尚弥(20=大橋)ら豪華メンバーとの競演となるが、「すばらしいメンバーが揃っているので、彼らに負けないように頑張る」と決意を口にした。
発表会見
 15日、都内で村田や井上らとともに発表会見に臨んだ八重樫は「膝がガクガクしています」と笑った。2日前、岩手県でフルマラソンを4時間6分台で完走したばかりなのだ。「タイムなどは気にしないで走ろうと思っていたんですが、途中から『負けたくない』と思って」――勝負の世界に身を置いているだけに、負けん気の強さがレースでも発揮されたようだ。
エドガル・ソーサ
 2度目の防衛戦は、以前から予定されていたソーサが相手だが、開催地はメキシコではなく日本になった。ソーサは56戦49勝(29KO)7敗のレコードを残している34歳のベテラン。國重隆(大阪帝拳⇒ワタナベ)、堀川謙一(SFマキ)ら日本のジム所属選手とは5戦して全勝(3KO)と自信を持っている。足をつかいながら左ジャブを多用してボクシングを組み立てる右のボクサーファイター型だが、左フックを中心に攻撃力もある。このところ激闘型のイメージが先行していた八重樫だが、8月のオスカル・ブランケット(メキシコ)との初防衛戦では従来の出入りのボクシングを選択。攻防の幅広さを印象づけた。八重樫は「打ち合いでも出入りのボクシングでも、納得できるような試合をするつもり。ソーサ用の対策を練っているところ」と話した。
笑顔の3選手
 本格的なスパーリングは「マラソンの疲れをとってから」と笑った八重樫だが、「強いチャンピオンとして1年を締めくくりたい」と表情を引き締めた。

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