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[ニュース]2013.10.6

風雲急を告げるL級戦線

 5日、後楽園ホールで行われた加藤善孝(28=角海老宝石)対レイ・ラバオ(28=比)の東洋太平洋ライト級タイトルマッチのリングサイドには、7月に世界戦に臨んだ荒川仁人(31=八王子中屋)と、プロ転向後6戦全勝(5KO)の快進撃を続ける日本同級6位、中谷正義(24=井岡)の姿があった。
荒川仁人
 過去に加藤とは1勝1敗と星を分けている荒川は「加藤君は苦しい戦いだったと思います。東洋太平洋、日本王座と背負っているものの大きさでしょうか。よくあれだけの力を出しましたね。この1勝は大きい。いつかまた戦うかもしれませんが、いまはおめでとうのひとことです」とライバルの勝利を称えた。
中谷正義
 大阪から上京し、リングサイドの2列目で観戦した中谷は「加藤さんが勝ってよかったです」と、感想を口にした。加藤も、そして中谷も次戦は未定だが、両者の直接対戦も考えられる状況といえる。4歳若く昇竜の勢いの中谷は「加藤さんは当たったときの体の強さがあると思うけれど、それ以外は僕がすべての面で勝っていると思います」と、取材者が戸惑うほどきっぱりと言い切った。
誰の挑戦でも受ける
 こうしたなか、当の加藤は「(中谷に限らず)チャンピオンなので誰が来ても受けますよ。リナレスは世界挑戦が決まったから対戦はないけれど、荒川さんや粟生(隆寛=帝拳)さんのような日本人の世界ランカーもいますからね」と含みを持たせるようなコメントを残した。135ポンド(約61.2キロ)を体重上限とするライト級は世界的に層の厚いことで知られているが、世界を見据えた日本人選手たちの先陣争いも激しくなってきた。

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