海外情報 | 海外注目戦 | ランキング | TV・ネット欄 | 階級別特集 |
IBF世界スーパーウェルター級王者イシェ・スミス(35=米)は14日(日本時間15日)、米国ネバダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナでカルロス・モリナ(30=米)を相手に初防衛戦に臨んだ。この試合はフロイド・メイウェザー(米)対サウル・アルバレス(メキシコ)のアンダーカードとして行われた。
好戦派のモリナが仕掛け、スミスが迎え撃つ展開でスタート。左ジャブから右で飛び込むモリナに対し、ラスベガス出身者として初めて世界王座を獲得したスミスは左フックで迎撃の構えをみせるが、ともにクリーンヒットは少ない。盛り上がりを欠いたまま試合は中盤に突入したが、ここでも大きな変化はみられない。ジャッジ泣かせの展開は終盤に入っても変わらなかった。積極性と手数ではモリナが勝り、スミスが効率的に応戦するというパターンが延々と続いた。
採点は117対111、116対112で二者がモリナ、もうひとりは逆に116対112でスミスを支持していた。新王者モリナは29戦22勝(6KO)5敗2分。今年2月に手に入れた王座を7ヵ月で手放したスミスは31戦25勝(11KO)6敗。選手の技量、内容とも世界戦としては物足りない試合だった。
試合会場
また、同じくアンダーカードではスーパーライト級の元暫定王者パブロ・セサール・カノ(23=メキシコ)対アシュレイ・セオフェーン(33=英)のウェルター級10回戦が行われ、カノが10回判定勝ちを収めた。
カノが圧力をかけセオフェーンが下がりながら応戦するパターンで試合は進行。3R早々、カノの右クロスが決まりセオフェーンは窮地に。さらにラウンド半ばにはカノの左フックでセオフェーンの腰が落ちダウン寸前に陥った。続く4Rもカノの攻勢は続き、セオフェーンが何度も体を折るシーンがみられた。5Rにもカノの右でセオフェーンは腰砕け状態に。カノは9Rにもチャンスをつかんだが詰め切ることはできなかった。採点は98対92、97対93で二者がカノ、意外にももうひとりは96対94でセオフェーンを支持していた。カノは31戦27勝(20KO)3敗1分。セオフェーンは40戦33勝(10KO)6敗1分。