PPV売上は新記録の勢い

　これまでのPPVの最高売上金額は07年5月のオスカー・デラ・ホーヤ(米)対メイウェザー戦の約1億3600万ドル(現在のレートで約136億円)だが、今回の試合は総額でそれを上回る可能性が高いという。ちなみにデラ・ホーヤ対メイウェザー戦は全米で240万軒を超す視聴契約が記録されている。その数字を超えるかどうかは未定ながら、通常視聴は約65ドル(約6500円)、高画質視聴は約75ドル(約7500円)と6年前よりも単価が高いため、仮に視聴軒数で及ばなかったとしても売上金額では勝るというケースが出てくるわけだ。主催するゴールデンボーイ・プロモーションズのリチャード・シェーファーCEOは、200万軒超えは確実と算盤を弾いている。平均単価70ドル(約7000円)で計算しても×200万軒=1億4000万ドル(約140億円)という計算になる。
　伝えられるところによると、今回の試合は162の国と地域で放送されることになっており、すでにオーストラリアではPPVとクローズド・サーキット(有料劇場視聴)の契約軒数で記録を樹立したという。
　また、当初は約1910万ドル(約19億1000万円)と伝えられたMGMグランドガーデン・アリーナの入場料売上は2000万ドル(約20億円)を超えたと上方修正されている。これもデラ・ホーヤ対メイウェザー戦の1841万ドルを抜いて史上最高額である。
　すでに記録破りのスーパーファイトであることは確定しているだけに、あとは記憶に残る名勝負になることを願うばかりだ。