元H級王者モリソン

　モリソンのプロモーターを務めていたトニー・ホールデン氏によると、モリソンは2年前に結婚したテリーシャ夫人に看取られて息を引き取ったという。死因については明らかにされていない。
　モリソンはアマチュアで242戦222勝20敗の戦績を残し、88年にプロ転向。豪快なKOに加えジョン・ウェインの甥という話題性、さらに貴重なホワイトホープとして注目を集めて人気者になった。
93年6月にはジョージ・フォアマン(米)との決定戦を制してWBO世界ヘビー級王座を獲得。しかし、4ヵ月後の初防衛戦で伏兵マイケル・ベント(米)に初回TKO負けを喫した。96年2月にHIV感染が判明し、ネバダ州などでの試合には出場できなくなった。そんななか同年11月には来日。千葉県浦安市のNKホールでJBC管轄外の試合に出場、初回TKO勝ちを収めた。その試合を最後に事実上の引退となったが、07年に戦線復帰して2KO勝ちを収めた。戦績は52戦48勝(42KO)3敗1分。