リングではライオンになる

9月3日に高松市・サンメッセ香川で行われるIBF世界スーパーフライ級王座決定戦で、亀田大毅(亀田)と対戦するロドリゴ・ゲレーロ(メキシコ)が、都内の勝又ジムで公開練習を行った。

　勝又ジムに到着したロドリゴ・ゲレーロは記者達に「オハヨウゴザイマス」と笑顔で挨拶をすると、バンデージを巻きシャドー、ロープでウォーミングアップを始めた。

　続いて、9月30日に試合を控えた、勝又ジム所属のジョビー・カツマタ(勝又)と4Rの軽めのマススパーリングを行う予定だったが、ラウンドを重ねるごとにハードなスパーリングへと変わり、報道陣からどよめきが起こった。

「メキシコからの移動もあり3日程練習していなかったので力が入ってしまった」と笑顔を見せたゲレーロだが、本国では120Rのスパーリングを消化しており体重もあと2Kg程でリミットとのこと。この日も大量の汗を流していた。「大毅は、テクニックがあって頭が良い。難しい試合になると思うが頑張ります。弱点は特にない良いボクサーだと思うが自分の勝利に期待してほしい」と大毅の印象を語った。

　メキシコでは衣料品販売店と肉の輸入業を経営するやり手の一面を見せたゲレーロは「3歳と1歳の息子のためだよ」と優しい表情を見せた。メキシコではロドリコ "ガティト" ゲレーロで呼ばれるゲレーロは、ガティトの由来について、「ボクサーだった父のニックネームが「ガト(ネコ)」で、その息子ということで「ティート(可愛い)」、二つを合わせて「ガティト」になった」と話すと「リングの中でライオンになるよ」とおどけてみせた。

最後に亀田大毅へのメッセージを聞かれたゲレーロは、「お互いに完璧な状態でリングに上がり最高の試合をしよう。勝つのは俺だ」とアピールした。