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[リングサイドの声]2013.8.25

「ホッとした」と山根会長

 25日に東京・有明コロシアムで行われた12年ロンドン五輪ミドル級金メダリスト、村田諒太(27=三迫)のプロデビュー戦には、アマチュアの関係者のほかプロのトップ選手も大勢駆けつけた。
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 夕方に神奈川県座間市で行われた田口良一(ワタナベ)対井上尚弥(大橋)の日本ライトフライ級タイトルマッチを観戦後、有明コロシアムに駆けつけた石田は、リングに熱い視線を注いだ。開口一番「強いですね」とニッコリ。自身は8月4日に再起戦を飾ったばかりだが、村田との対戦を熱望している。「たとえば右のカウンターを狙うとか、僕ならこうするというのが見えました」と自信ありそうな様子だった。それでも最後は「強いなぁ」と感心しきりだった。
 同じく座間から移動してきたWBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(ワタナベ)は、ジムメートの柴田の敗北も淡々と受け入れた様子だった。「村田選手は圧力をかければ(試合が)終わるということが分かっていたんでしょうね。リングに上がっても落ち着いていたし、まるでスパーリングでもやるような感じだったんでしょう。自信があったんでしょうね」と、村田の強さを認めていた。今後に関しては「(世界まで)そりゃあ、行くでしょう。楽しみですよ」と話した。
 リングサイド最前列には一般社団法人・日本ボクシング連盟(旧アマ連)の山根明会長の姿もあった。村田のプロ転向に際して摩擦が生じ、引退勧告にまで至った経緯があるが、「もちろん、あれはあれ、これはこれです。水に流したからここに来たわけです」と笑顔をみせた。「金メダリストが無様な姿をさらすようでは困ると思って、ハラハラしていました。ホッとしました。90点の出来でしょう」と、安堵の様子だった。

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