クレバリーVSコバレフ

WBO世界Lヘビー級TM
×ネイサン・クレバリー(英)
4回21秒TKO
○セルゲイ・コバレフ(露/米)

　パワーには定評があり、過去の対戦相手のほとんどを3ラウンド以内で沈めてきた、"クラッシャー"(潰し屋)の異名を持つコバレフが王者クレバリーに対してどんな戦いをするのかが注目されていた。
　挑戦者のコバレフが1ラウンドからクレバリーにプレッシャーをかけ、パワーパンチで王者を攻め立てた。3ラウンドには左アッパーからの強烈な右ストレートで王者の膝をキャンバスにつかせて最初のダウンを奪った。すぐに立ち上がったクレバリーだったが、ここをチャンスと見たコバレフは連打で王者に再び膝をつかせた。ラウンド終了後、コーナーへ戻る際はレフリーに肩を借りるほどのダメージが残るクレバリーは回復するには至らず、4ラウンド開始早々に再びダウンを喫してレフリーが試合を止めた。新王者となったコバレフは、これで23戦22勝(20KO)1分。クレバリーは27戦26勝(12KO)1敗と王座転落に加え、初黒星がついた。