王者に聞く粟生防衛戦

　14日、後楽園ホールで開催されるWBC世界フェザー級タイトルマッチ「王者・粟生隆寛(帝拳)VS挑戦者同級1位エリオ・ロハス(ドミニカ)」の一戦。粟生は今年3月、2度目のアタックで前王者オスカー・ラリオス(メキシコ)から悲願のベルトを奪取し、今回初防衛戦を迎える。
　王座獲得より難しいといわれる初防衛戦を粟生は如何に戦うのか。「粟生VSロハス」注目の世界戦を東洋太平洋フェザー級王者・細野悟(大橋)と東洋太平洋スーパーフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)が大胆予想してくれた!!

■東洋フェザー級王者
細野悟(大橋)
勝者予想:粟生(判定勝)
「相手のロハスはファイターって聞いているんですが…。ロハスが結構ラフに出て来ると思います。粟生君は多少ラフに手こずるが対処し、判定勝ちになると思います。ですが、前半に粟生君がロハスの右ストレートを外し、左ストレートのカウンターが決まるシーンがあれば面白い展開になるかなと…。この展開があったら盛り上がるんじゃないかと思います。僕としては粟生君に勝ってもらって、次の防衛戦、僕とどうでしょうか!!」
　現在、細野は自身が保持する東洋王座を2度防衛中。V3戦挑戦者に榎洋之(角海老)を候補に上げ、今月18日に行われる榎VS李(横浜光)戦次第では、このビッグマッチも現実味を帯びてくる。そして…、さらにその先の"王者・粟生への挑戦"と夢は膨らむ。

■東洋Sフェザー級王者
内山高志(ワタナベ)
勝者予想:判定決着(どちらが勝つか判らない)
「アマチュアの戦績を普通に考えれば挑戦者ロハスなんですが、粟生君もプロになりレベルアップし、かなり強くなっているから展開は難しいですね。だけど世界のトップアマはレベルが相当高い。当然ロハスもプロで揉まれている。僕もアマ時代に世界のトップアマを沢山見ていますが、ハンパなく強いです。プロとしてどちらがより揉まれているかが勝負のカギになるんじゃないかな。この粟生VSロハスは楽しみです」
　現在、東洋太平洋スーパーフェザー級王者として4度の防衛に成功してる内山。WBA世界スーパーフェザー級で7位に、WBC世界スーパーフェザー級では4位にランクされ、いつ世界挑戦が決まってもおかしくないポジションにいる。ノックアウト・ダイナマイトが世界のリングで炸裂する日も、もう間もなくだ!!