昔の気持ちを取り戻す

　8月15日(木)の終戦記念日に、韓国ソウル市で前WBA女子フェザー級王者チェ・ヒョンミ(22=韓国)とWBA女子世界スーパーフェザー級暫定王座をかけて争う、OPBF女子ライト級王者の風神ライカ(37=T&H)が3日、都内で発表会見を開いた。

　会見でライカは「相手は若く、アマチュアのキャリアも豊富でストレート系が上手い」と15歳年下のチェを評価しつつも「怖いもの知らずだった頃の自分を取り戻し、手数と気持ちで勝負したい。必ずベルトを持ち帰る」と王座獲得を誓った。
　同席した竹原慎二会長も「170cmと長身で、スピードがあってやりにくい相手だと思うが、世界戦が決まってからのはライカは、勢いがあった昔の頃に戻ってきている」と期待。さらに終戦記念日と日韓にとっては微妙な日での開催となるが「政治とスポーツは関係ない。正々堂々と戦ってきたい」と話した。

　ライカはこれまでWIBA(女子国際ボクシング協会)、IFBA(国際女子ボクサー協会)のタイトルを獲得してきたが、メジャー団体の王座はJBC公認後に2度挑戦し、いずれも失敗している。暫定とはいえ、初のメジャー王座獲得を目指すことになるが、生涯現役を誓うライカにとっては、あくまでも通過点にすぎず、「しっかり勝ってステップアップしたい」と語った。

ライカ戦績:JBC公認後11戦8勝(4KO)3敗
チェ戦績:8戦7勝(2KO)1分