河野が復帰!

　今年5月にWBA世界スーパーフライ級王座から陥落し、その後の進退が注目されていた河野公平(32=ワタナベ)が、復帰に向けて動き出していたことが9日に分かった。

　この日開かれた内山高志の公開練習で渡辺均会長は、「内山の防衛戦で河野のリボリオ・ソリス(ベネズエラ)とのダイレクトリマッチがあるかも知れない」と洩らし、「(不可解な減点により敗れたことを)WBAが認めればありうる」とした。

　2週間ほど前から練習を再開したという河野は「とにかく悔しい毎日で、ボクシングのことは考えたくなかった。あの結果は受け入れられないが、それもやはりボクシング。いつまで悔やんでいてもしょうがない」と心境を明かし、「世界戦はそう簡単にできるもんじゃない、それは分かっている。が、次にやれば必ず勝てる」とソリスへのリベンジを誓った。

　王者ソリスの初防衛戦は未だ発表されていないが当初、初防衛戦の相手に有力視されていた2位・亀田大毅(亀田)には、IBFから空位の王座決定戦出場の指示が出ており、一部報道では亀田陣営もIBFに照準を絞っているとされる。また来月23日には、タイで4位デンカオセーン・カオウィチット(タイ)と5位・名城信男(六島)が暫定王座決定戦(現在1位は空位)を予定している。3位・河野には追い風ともいえる状況だが、すべてはWBAの判断次第だ。