小堀佑介引退会見!!

　7日、前WBA世界ライト級王者・小堀佑介の引退会見が、小堀の所属する角海老宝石ジムで開かれた。会見には小堀佑介、田中栄民トレーナー、鈴木眞吾会長、萩森健一マネージャーが同席し、小堀ファン、角海老宝石ジム所属選手が集まる中、小堀自身が引退までの経緯と今後に付いてを語った。

　小堀は「首の怪我です。ヘルニアで引退を決意しました。辞めます。ヤッパリ首が悪くて勝てる世界じゃない。潔く身を引こうと思います」と引退の直接要因がヘルニアである事を明かした。このコメントに小堀の師である田中トレーナーは「辞めろ!!」とチャチャを入れる場面もあり、終始賑やかな引退会見となった。
　いつ頃ヘルニアが発症したかの問いに小堀は「1月の試合後に出てきました。左腕が痺れて、首も動かなくなる時もあります」とかなり重い症状であることも明かした。田中トレーナーは「小堀は打たれ強いタイプ。長い戦いでダメージが蓄積したんじゃないか」。鈴木会長も「首が悪いんじゃしょうがない。後の人生の方が長い。良い辞め時かも」と引退には納得の表情。小堀世界戦実現に尽力して来た萩森マネージャーは「残念だが厳しい世界。体は治らないと思わず治療が大事。引退は仕方が無い」と語った。
　今後に付いては「世界を戦うにはボクシング以外に色々ある。今後に付いては(キッパリと)何も考えてません!!今言える事は旅に出ます。インドを皮切りに世界各国を旅して来ます。何故インドかと言うと何となくインド。7月の頭にコッソリと行きますので止めないで下さい」と相変わらずの小堀節。さらに左目に眼帯を巻いての小堀に記者から試合のダメージかと問われると「この眼帯?左目が腫れてまして。銭湯でバイ菌をもらい腫れました」と笑いを誘い引退会見を締め括った。

　会見後には小堀を労う食事会が用意され、集まったマスコミ、小堀ファンに田中トレーナーが鮪の解体ショーを披露し歓声を集め、違う意味での豪華引退会見となった。小堀は田中トレーナーの解体した鮪に舌鼓を打ち、集まったファンと交流を深めていた。
　2000年2月のデビュー以来、その類稀なるボクシングセンスでファンを魅了し続けた小堀佑介。今回でボクサー生活に一区切りをつける小堀だが、日本・東洋・世界と駆け抜けた彼が新たに目指す頂に今後も注目していきたい。