山口のV3戦は統一戦に

　WBA女子世界スーパーフライ級王者・山口直子(35=白井・具志堅)の防衛戦が7月22日(月)、後楽園ホールで開催されることが決まった。
　19日に急遽都内で会見を開いた具志堅会長は、対戦相手を暫定王者のダニエラ・ベルムデス(23=アルゼンチン)と発表。山口のV3戦は王座統一戦として行われることになった。

　ベルムデスは戦績18戦14勝(4KO)2敗2分の右ボクサーファイターで、昨年5月に暫定王者となり、これまで3度の防衛に成功。先月31日にはWBO女子世界バンタム級王座決定戦に出場し、1RTKO勝ちで正規王座を獲得している。

　WBAミニフライ級王者・藤岡菜穂子(T&H)からのオファーもあった山口だが、この件について具志堅会長は「逃げたわけじゃない。先に統一戦の話があったため、最終的にこれに決まった」と話し、「試合までの期間は短いが、山口の準備はできている。いい試合になる」と期待した。続けて新井トレーナーも「好戦的な選手なので打ち合いになるでしょう。山口と作戦を練ってKOを狙いたい」と意気込んだ。

　母国でラ・ボニタ(可愛い娘)のニックネームを持つベルムデスについて山口は「美人ですね〜。なるべく顔を狙っていきたい(笑)」と記者の笑いを誘ったが、「ビデオを見た限りやりずらさがあり、間違いなく強い相手」と警戒。それでも最後は「中盤から後半にかけて倒したい。KOを狙う!」と拳に力を込めた。

　なお、同興行では江畑佳代子(37=ワタナベ)と元WBAミニマム級王者ソン・チョーロン(韓国)との間で空位のOPBF女子フライ級王座が争われ、前OPBF女子スーパーフライ級王者つのだのりこ(42=白井・具志堅)の引退式も行われる。