もう一度世界へ

　3月31日にモナコでWBA世界ミドル級王者・ゲンナディ.ゴロフキンに挑戦し敗れた石田順裕(37)が17日、所属先のグリーンツダジムで会見を開き、3年8か月ぶりに日本のリングに上がることを発表した。

　会見の30分前にジムに姿を現した石田は、これまで自身をサポートしてきた本石マネージャーに「正直、まだ揺れ動いています」と、もう一度日本のリングから世界を目指すことに迷いがあることを明かした。

　それでも会見の冒頭「海外を主戦場に戦っていた石田が世界戦を含めて3連敗し、日本で復帰戦を行うこととなりました。日本、アジア最強をもう一度証明して、海外へ出て行くようジムとしてもバックアップしていくつもりです」と本石マネージャーがキッパリと宣言すると、意を決した様子の石田も「3年8ヶ月海外を主戦場に戦っていたけど、3連敗しましたし、もう一度アジア最強を証明して海外に出ていきたいと思います」と語り「8月に試合をして、その試合内容にもよりますが、年内にもう1試合くらいして、来年の春頃には日本のタイトルかアジアのタイトルを獲りたいと思います」と日本からの再出発を誓った。

　「海外を主戦場にし、MGMのリングに立ったのは僕が初めてですし、HBOやショータイムのメインも張ってきた。でも日本で僕を知ってもらいたい気持ちもあって、日本・アジア最強をもう一度証明して海外のリングに戻りたい」と決意を語った。
　対戦相手はインドネシア・ミドル級1位・エリー・パンガリブアン(30)、右のファイター。身長174cmと石田(187cm)より13cmの身長差がある。「日本ではアウトボクシングをしていましたが、海外に出て前に出てファイトできるようになったところも日本のファンに見てもらいたい」とスタイルの変化も楽しんでもらいたいと話し会見を終えた。