カーンがW級に転向

　カーンは04年アテネ五輪ライト級で銀メダルを獲得後、05年にプロ転向。09年からはスーパーライト級で戦ってきた。しかし、最近は体重調整に苦しんできたという。エイドリアン・ブローナー(米)やロバート・ゲレロ(米)ら階級を上げて成功している選手を例に挙げ「私も体重を上げた方が力を発揮できるはず。もっとパワフルな自分をアピールできると思っている」とカーンは話している。
　カーンは4月27日に再起2勝目をあげた後、5月18日には米国アトランティックシティで行われたアレクサンダー対リー・パーディ(英)戦をリングサイドで観戦した。ライバルの戦いぶりを偵察したことで転級を正式決定したようだ。カーンは結婚した直後ということに加え7月から8月にかけてイスラム教のラマダン(断食)の時期に入ることや、さらに前戦で左拳を痛めたことも重なり、しばらくは試合予定を入れてはいないという。プロモートを担当するゴールデンボーイ・プロモーションズは、12月7日を候補日としてアレクサンダーへの挑戦を計画中と伝えられる。この勝者が来年5月、フロイド・メイウェザー(米)と対戦することになりそうだ。