荒川「命を燃やす!!」

　7月27日(日本時間28日)、米国テキサス州サン・アントニオAT&Tセンターで開催される、WBC世界ライト級暫定王座決定戦に出場が決まったWBC世界同級1位・荒川仁人が29日 、所属する八王子中屋ジムで緑のベルト奪取に懸ける意気込みを語った。

■WBC世界ライト級暫定王座決定12回戦
■荒川 仁人(八王子中屋)VSオマール・フィゲロア(メキシコ)
■会場:米国テキサス州サン・アントニオAT&Tセンター
■日時:7月27日(日本時間28日)
■お問合せ:八王子中屋ジムTEL.042-622-7222

　八王子中屋ジム・中屋廣隆会長、中屋一生プロモーターと共に会見に臨んだ荒川は、世界初挑戦が決まった現在の心境を尋ねられ「試合が決まり周囲の期待も高まっている 。7月27日に結果を出すにはトレーニングが大事ですが、2年前からこの時のためにジム一丸となって動いてきた。昨年は結果こそ出せなかったが、メキシコのリングも経験しました。残り2ヵ月でシッカリと準備をしたい。テキサスでは…命を燃やし尽くすつもりで戦います!」と心の準備はできていると決意を語った。

　荒川に続き中屋廣隆会長も「メキシコの試合を経て、荒川は確実に強くなっています 。ついに来るところまできた。荒川と一緒に戦い世界のベルトを獲ってきます。テキサスの試合、期待して欲しいですね」と力強くタイトル奪取を宣言した。

　タイトルを争うWBC世界同級3位オマール・フィゲロア(メキシコ)の印象について荒川は「スイッチヒッターで、左右どちらでも倒せるパンチがある。まだ若いし勢いがあるので、早いラウンドに飲み込まれないこと 。海外の選手はフィジカルが強いですが、メキシコで試合をして僕も十分に戦えると実感しています」と21勝中17KOを誇る強打と24歳の若さを警戒するが、ベイビーフェイス・スナイパーは来るべき大一番に自信の表情をうかがわせた。

　最後に荒川は「海外で戦うことは、僕にとって夢の原点でもあった。メキシコの判定は不可解であり残念だったが、自分にとってはプラスになっている。フィゲロア戦は楽しみだし、期待して待っていて下さい」と日本のファンにメッセージを送った。

　会見で中屋一生プロモーターは「この結果如何によっては、これから自分たちが考える以上のマッチメークが可能になるし、実現すると思っています」と話していた。海外 で勝利を挙げることの難しさを理解している八王子中屋陣営だからこそ、荒川勝利の方程式はすでに完成しているのかも知れない…。