フロッチVSケスラー

　スーパーミドル級のライバル同士による頂上決戦、IBF王者カール・フロッチ(英)対WBA王者ミッケル・ケスラー(デンマーク)の統一戦は25日(日本時間26日)、英国ロンドンのO2アリーナで行われた。

　この両者は10年にケスラーの地元デンマークで対戦。そのときはケスラーが116対112、115対113、117対111の3-0判定勝ちを収めフロッチからWBC王座を奪っている。3年の年月を経て実現することになった再戦は、王者同士の統一戦としてフロッチの地元英国で挙行された。オッズは2対1でIBF王者フロッチ有利と出ていた。
　その下馬評どおりフロッチが前半をリード。2RにはWBA王者をふらつかせるなど快調に飛ばした。ケスラーも中盤に反撃。5、6Rとフロッチを攻め立てて意地をみせる。その後も両者は激しくパンチを交換。フロッチが主導権を握った状態で終盤に入ったが、ここで劣勢を悟ったケスラーがKO狙いの反撃に出た。11Rにはライバルにダメージを与え、英国のファンを冷やりとさせる。しかし、中盤までの失点をカバーすることはできなかった。採点は116対112、115対113、118対110の3-0でフロッチ。奇しくも3年前と似たスコアだった。雪辱と2度目の防衛を果たすと同時にWBA王座も吸収した35歳のフロッチは33戦31勝(22KO)2敗。敗れたケスラーは49戦46勝(35KO)3敗となった。