注目の欧州ダービー迫る

　両者は3年前にデンマークで対戦し、地元のケスラーが小差の判定勝ちでWBC王座を奪っている。最高の舞台で雪辱を狙うフロッチは「ケスラーをやっつける戦いが待ちきれないよ。この試合で借りを返す」と自信の弁。一方のケスラーも「彼のホームでの試合になるが、そこで私の方が優れていることをあらためて証明してみせる」と一歩も引かない。
　王者同士の試合とあって入場やリング上での順番決めが問題になったが、コイントスで勝ったケスラーに選択権が与えられた。その結果、入場はフロッチ、ケスラーの順、リング上のコールはケスラー、フロッチの順で行われることになった。オッズは15対8でフロッチ有利と出ており、ケスラーの勝利には2倍の配当がついている。引き分けは28倍。
　HBOテレビの解説をする予定の同級WBAスーパー王者アンドレ・ウォード(米)は両者に判定勝ちを収めているが、フロッチの勝利を推している。「ケスラーが勝つイメージが浮かばない。途中でストップする可能性もあると思う」と予想している。また、48歳で戴冠を果たしたIBF世界ライトヘビー級王者バーナード・ホプキンス(米)は「接戦になるだろうが、やはりフロッチが勝つと思う」とコメントしている。