内山V4!次は世界だ!!

　2日、後楽園ホールで行われた五大タイトルメインイベント、東洋太平洋スーパーフェザー級タイトルマッチ「王者・内山高志(ワタナベ)VSトーン・ポー・チョクチャイ(タイ)」の一戦は、王者・内山が5回1分5秒TKOでチョクチャイを破り、4度目の王座防衛に成功した。

　試合は、内山のパーフェクトと言える内容だった。1R序盤こそWBCランキングで上回るチョクチャイの出方を探った内山だったが、相手の能力を見切ると、ジャブからストレートをヒットさせペースを手中にした。3R以降は内山が猛攻を見せ、いつストップが掛かってもおかしくはなかった。そして5R、内山がワンツーからの連打でダウンを奪うと、立ち上がるチョクチャイをさらに畳掛け、危険と判断したレフェリーが堪らず試合を止めた。
　世界ランク上位のチョクチャイ相手に完勝の内容で東洋防衛に成功した内山は、試合後の控え室で「1Rで力を見せつけたかった。接近戦になると思ったが、上手くハマリました。この試合は世界へのステップ。世界挑戦に良いアピールが出来た」と試合を振り返った。渡辺会長も「秋ぐらいに(世界戦を)やりたいね。やれば獲れる。後は待つだけ。世界の準備は出来ている」とコメント。内山の世界挑戦がいよいよ現実味を帯びてきた。