カステジャノスVSカバジェロ

　試合前日に31歳の誕生日を迎えたシルバー王者カステジャノスは初回、元2階級制覇王者から先制のダウンを奪う好スタートを切った。細野悟(大橋)戦以来、実に16カ月のリングとなるカバジェロは、結果としてこのつまづきが致命的な失点となった。残りの11ラウンドは互角だったものの、初回のダウンがものをいって115対112、114対113でカステジャノスが二者から支持を受けた。もうひとりは114対113でカバジェロだった。
　デビューから17戦目の時点で8勝9敗だったカステジャノスだが、これで10連勝をマーク。戦績を27戦18勝(11KO)9敗に伸ばした。1位のアブネル・マレス(メキシコ/米)が5月4日にダニエル・ポンセ・デ・レオン(メキシコ)に挑むため、1位上がることが確実視されている。逆に6月で37歳になるカバジェロは痛い星を落とした。戦績は41戦36勝(23KO)5敗。
　前座では元世界フライ級王者ルイス・コンセプション(パナマ)がアヌアル・サラス(コロンビア)に6回2分36秒KO勝ちを収めている。1Rにサラス、3Rにコンセプションがダウンを喫する波瀾含みの試合となったが、地力で勝る元王者が6Rに3度のダウンを奪ってけりをつけた。WBCのフライ級シルバー王座を獲得したコンセプションは31戦28勝(21KO)3敗。サラスは15戦13勝(10KO)2敗。