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[試合後会見]2013.4.18

仕事人vs曲者の勝者は

 17日、後楽園ホールで開催された「ゴールデンチャイルドVol.104」のメインイベントは、日本スーパーバンタム級タイトルマッチがラインナップ。
 リングの仕事人と呼ばれる王者・大竹秀典(金子)が、トップコンテンダー・土居コロニータ伸久(ヨネクラ)を挑戦者に迎え撃ち、2度目の防衛戦に臨んだ!!
負傷判定へ
 ジャブの刺し合いから、挑戦者・土居は左フック・右ストレートを王者・大竹にヒット。すると2回、土居は右ロングフックで大竹をグラ付かせる。中盤、大竹は圧力を掛けワンツー・左フックで顔面を捕えるが、土居もジャブでリズムを作り、右ロングフックを浴びせる。しかし7回、王者は圧力を強め、右ストレート・左フックで挑戦者を仰け反らせる。土居は5・7回に偶バツで眉間と額をカット。そして8回、大竹はワンツーを打ち込むが土居に頭が当たり、バッティングで減点1。ここで土居の眉間と額の傷が悪化、8回1分40秒負傷判定に。王者・大竹が的確な右ストレートでポイントを奪い、僅差判定3-0(76-75・76-75・77-75)で挑戦者・土居を退けた。
土居は右眉あたりを大きくカット
 キャリア48戦目、約13年振り2度目のタイトル挑戦であったが、王者の手数にポイントを奪われ負傷判定で涙を呑んだ挑戦者・土居は「カットで弱気になったのが不味かったのかな。ポイントで王者有利はしょうがないが、最後まで戦いたかった…」と悔しさを滲ませた。序盤に右ロングフックでグラ付かせたことを尋ねられ土居は「あれは予想していた通りだった。でも途中から読まれていたし、王者がしつこく出てきた。あれが強さなんでしょうね」と最後は大竹の強さを称えた。
危なかったと王者・大竹
 曲者の挑戦者を退け、日本スーパーバンタム級王座2度目の防衛に成功した王者・大竹が控え室で会見を開いた。「土居選手の右ロングフックは効きました。でもあの程度のパンチはもらっているので、すぐに立て直すことができた。中盤から中間距離でペースを握れるか試したかった。ワンツーが当たりだしたところで試合が止まり、正直言ってヤバイと思った」と僅差判定に安堵の表情を浮かべた。
土居はあと一歩届かず
 薄氷の試合展開に大竹は「まだまだ自信にならない。もっと安定した戦いをしないといけない…。今までもそうだが、僕は目の前の試合を一つ一つ勝っていくだけです!!」と反省の弁を口にするが、仕事人は次戦に向けて気持ちを引き締めた。
次なる高みへ
 初防衛戦、V2戦とキャリアで上回る挑戦者を退け、大竹は日本王者として着実に歩みを進めている。激戦必至のスーパーバンタム級戦線で大竹秀典はタイトルを守り抜き、世界への扉に手をかけることができるのか…。

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