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[試合後会見]2013.4.11

歳の差16対決は…

 10日の後楽園ホールでは、WBA女子世界王者・山口直子(白井具志堅)V2戦の前座に、同門の東洋太平洋女子スーパーフライ級王者つのだのりこの初防衛戦が組まれた。
 42歳のつのだに挑戦するのは、前戦の東洋太平洋女子バンタム級王座決定戦に敗れ初黒星を喫した26歳の川西友子(大阪帝拳)。年齢差16才と一回り以上離れた両者の対決は、王者より頭ひとつ高い挑戦者がリーチを生かし、序盤から試合を優位に進めた。
2度目の挑戦で見事に東洋奪取
 身体を揺らしながら左右フックで前に出るつのだに対し、川西は冷静にリーチを生かしたフック気味のジャブで初回から距離を支配。当て感もよく、つのだが懐に入れば右アッパーで迎え、2Rに流れの中でのコツンと当てた右でダウンを奪った。
 完全に主導権を握った挑戦者は、3Rに右ストレートとワンツー連打で2度のダウンを追加。ラストは4R、コーナーに追い詰め右アッパー一閃。4Rまでに王者を4度倒し、レフェリーストップを呼び込んだ。
つのだは答えられず
 試合後、得意のパワーファイトに持ち込む間もなく敗れたつのだは、控え室で苦しそうに耳の不調を訴え会見を取り止めた。
強さを見せつけた川西
 一方、2戦連続で東洋挑戦のチャンスに恵まれ、今回見事に王座奪取を果たした川西は「負けて成長した。泣きながら練習したのは女子では私ぐらいでしょう(笑)」と前回の敗戦が勝利に結びついたと喜んだ。
負けて強くなった!
 つのだの印象については「想像していたよりパンチがなかったので余裕をもって戦えた。ひとつ目のダウンは流れの中で綺麗に入った」とし、バンタムからスーパーフライ級に階級を落としたことについても全く問題はないと答えた。
 最後に新王者は「ベルトは最高!でもここが最終目標ではない。このベルトを守り、世界へ行きたい」と今後の抱負を語った。
目標は世界!
 敗戦を経験したことにより、自身のボクシングをさらに磨き上げ女子屈指のテクニックをものにした川西は、同階級のWBA王者・山口直子、前WBA王者・天海ツナミ(アルファ)、今後階級を上げそうなWBCミニフライ級王者・藤岡菜穂子(T&H)、バンタム級の東洋王者・三好喜美佳(川崎新田)、その前王者で川西に土を付けた東郷理代(アルファ)と強豪がひしめくなか、新たな煌めきを手にし参戦する。

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