金メダリストから激励メール

　WBCのトリプル世界戦(4月8日、両国国技館)のトリを務めるバンタム級王者、山中慎介(帝拳)と、12年ぶりの戴冠を狙う挑戦者マルコム・ツニャカオ(真正)の予備検診が5日午後、都内で行われた。

■ワールドプレミアムボクシングVol.17「The REAL」
WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
王者・山中慎介(帝拳)VS挑戦者・マルコム・ツニャカオ(真正)
■日時:4月8日(月)
■会場:両国国技館
■お問合せ:帝拳ジムTEL.03-3269-6667

　リングを離れれば友人でもある両雄だが、こと試合となると話は別だ。メディア用のポーズ撮影で白い歯を見せたツニャカオとは対照的に、山中はまったく表情を変えなかった。試合まで3日ということで、自然に戦闘モードに入りつつあるのだろう。そんな王者だが、南京都高校の後輩でもあるロンドン五輪ミドル級金メダリスト、村田諒太から激励メールが届いたことを報告した際には微笑を浮かべた。「励みになりますね。知名度では負けているので、追いつけるように頑張ります」
　調整は順調に進んでいるとみえ、ピリピリした雰囲気はなかった。「ツニャカオも体調はいいみたいですね。いい試合ができそうです」と、3日後のリングを楽しみにしていた。

　ツニャカオも調整は万全だ。すでに4日にバンタム級リミット118ポンド(約53.5キロ)を100グラム割り込んだといい、表情からは安心感のようなものがうかがえた。検診結果表を手に取ると「(身体データは)だいたい同じ。変わりないね」と笑みを浮かべた。
　両者は明日6日、記者会見と調印式に臨むことになっている。

■予備検診のデータ
<山中慎介>
身長:171.0cm
首回り:35.0cm
胸囲:84.0cm
視力:左2.0右1.2
リーチ:172.0cm
血圧:147/88 mm/Hg
脈拍:65/分
体温:35.7℃


<マルコム・ツニャカオ>
身長:167.0cm
首回り:37.5cm
胸囲:84.0cm
視力:左2.0右1.5
リーチ:170.0cm
血圧:136/79 mm/Hg
脈拍:46/分
体温:37.2℃