和氣がV1戦を発表

　先月10日、東洋太平洋スーパーバンタム級王者・小國以載(VADY)を破り新王者となった和氣慎吾(古口)が、3日に行われたダンガン興行を観戦に訪れた。
　セミファイナル前、富樫リングアナに促されリングに上がった新王者・和氣は、試合前の1月にも同様にリングに立ち「必ずベルトを奪ってホールに帰ってくる」と宣言していた。

　見事に有言実行を果たし、観客に拍手で迎えられた和氣は、ファンに感謝を述べると富樫アナにつられる形で注目の初防衛戦について口にした。

　「6月のダンガン興行で初防衛戦を戦います。相手は真正ジムの菊地永太選手です」と自らV1戦を発表。「言っちゃっていいんですか?」と慌てる富樫アナを尻目に、「大丈夫、やります!」と返し、「僕も今度発表の世界ランク(4/4発表のWBAでは11位にランクイン)に入るとは思いますが、相手は上位(WBA同級5位)の選手なので、ランキングを奪うつもりで挑みます。ここまで来た以上、目標は世界!」と力強く抱負を語った。

　この件について、4日に行われたマルコム・ツニャカオ(真正)の公開練習に同伴した山下正人会長に話を聞くと「話は今日あった。向こうがいいと言うなら決まりでしょう」と回答。正式決定ではないながらもほぼ合意した模様だ。

　右ボクサーファイターの菊地は、戦績20戦14勝(6KO)2敗4分。08年には西日本新人王・敢闘賞に輝いている。昨年8月にノルディ・マナカネ(インドネシア)から世界ランクを奪取し、今年のチャンピオン・カーニバルでは日本王者・大竹秀典(金子)に挑戦する予定であったが怪我のため棄権。約10ヶ月ぶりの試合が東洋王座挑戦の幸運に恵まれた。