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[試合後会見]2013.4.4

王座に君臨したのは!!

 3日、後楽園ホールで開催された「DANGAN.69」のメインイベントは、日本ライトフライ級王座決定戦が締め括った。
 空位となったタイトルを奪い獲るべく、WBA世界同級6位・田口良一(ワタナベ)と、WBA世界同級14位・知念勇樹(琉球)が拳を交えた!!
田口が日本王座獲得!
 終わって見れば田口の完勝劇であった。序盤から田口がジャブでリズムを作り、右ストレート・左フックを知念に浴びせる。ここで知念も左フックを返すが、田口はスウェー・ブロックでヒットを許さない。中盤に入り、知念はガードを固め前に出て左フック・右アッパーで詰めるが、田口は冷静にパンチをディフェンスし、左ボディ・左フックと打ち分け、右ストレートでロープに押し込む。最後まで田口は右ストレートで知念の顔面を跳ね上げ、ワンツー・左フックを打ち込み続けた。田口が判定3-0(97-93・98-92・99-92)、最大で7ポイント差を奪い知念を退け、空位となった日本ライトフライ級王座に君臨した。
パンチをもらい過ぎた
 プロ14戦目、無敗で臨んだタイトルマッチであったが、田口の技巧の前にポイントを奪われた知念は「思っていた通り強かった。戦いづらさはなかったが、随分とパンチをもらってしまった。気持ちよく終わりました」と初黒星を喫するも、素直に敗戦を受け入れた。
 今後について尋ねられ知念は「全勝がストップし、少しホッとしている…。まだ何も考えられないが、試合が決まったらやるだけです」と再出発を誓った。
新王者・田口の会見
 切れ味抜群の右ストレートで知念からポイントを奪い、日本ライトフライ級タイトルを奪取した田口が控え室で会見を開いた。「ボディが打ち難かった。あまりボディが打てず、カウンターを警戒しすぎたことを反省している。知念選手の左フックは見えていたし、集中を切らさず戦えたのは良かった(笑)。内山さんのボクシングを参考にしているし、自分のスタイルを貫けば勝てると思い戦った」と試合を振り返った。
 初の王座戴冠に田口は「日本ランクに入ったとき、強い選手ばかりでタイトルを獲れるとは思わなかった。去年のタイトル初挑戦がドローとなり、ここまでくるのが本当に長かった」とベルトを肩に笑顔を見せた。
結果次第では田口vs井上も
 ライトフライ級戦線で、台風の目となるであろう日本同級6位・井上尚弥(大橋)が観戦していたことを尋ねられ田口は「ホールに来ることはジムから聞いていた。井上選手が16日に勝って、指名挑戦者になるなら僕は戦いたい。知名度を上げるためにも、井上選手と試合をしたい!!」と怪物を挑戦者に迎え撃つ構えを見せた。
 今後について、田口の所属するワタナベジム・渡辺均会長は「次は指名試合になるが、挑戦者はコミッションの指示になる。世界ランカーの角谷選手、16日に井上選手が佐野選手に勝ち日本ランク1位になるのであれば、田口も井上選手と戦いたいと言っている。田口がやりたいのであれば…」とジムとして新王者をバックアップするとコメント。
今後の注目度も高い
 新たに王座へと就いた田口は、これから注目を集める日本ライトフライ級戦線で主役の座を掴むことができるのか。そして指名挑戦者を迎え撃つ初防衛戦、王者・田口の眼前に立ち塞がるのは果たして…。

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