しずちゃん成長を証明!!

　後楽園ホールでは、4月2日、『第1回女子ボクシング・チャレンジマッチ』が行われ、最終第8試合では、職業・お笑いタレントの山崎静代(梅津クラブ)が薛春秋(台北市)に25対15で完勝。おととしの第1回台北市杯1回戦で敗れた台湾王者に借りを返した。

　2011年9月8日に行われた前回の試合は、山崎にとって初の公式戦だった。敗れたスコアが22対44だったことからも分かるように、山崎は多くの被弾をしたが、一方で22点を取っているというのも要点だ。相手の薛も、決して難攻不落ではなかったのだ。実際に薛は、ミドル級としては小柄。したがって今回は、山崎の成長を確認するテストマッチとしても、価値ある一戦だった。

　ふたを開けてみても、すでに場数を踏んでいる山崎は、初心者の「がむしゃら戦法」を脱却していた。
　落ち着いた表情でジャブをさし、距離が詰まれば、すかさずボディアッパーも打ち込むなど、冷静さを感じさせる。終始、優勢に進めながら25対15で勝者コールを受けると、リングインタビューで「後楽園ホールで試合をお見せできてよかった。これからも、ちょっとずつ強くなっていきます」と語り、ボクシングの師である梅津正彦トレーナーに向け、「次の試合も、その次の試合も一緒に戦ってもらいたい」と、闘病生活への激励を白星に添えた。