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[特集]2013.3.26

中国市場は難攻不落か


 「中国ボクシング史上初」の偉業を多く成しとげてきた北京&ロンドン五輪金メダリスト、ゾウ・シミン(中国)を、トップランク社が獲得したのが今年1月。真の狙いは、高度経済成長を続けてきた中国でのマーケット確立だと、日本のボクシング関係者たちも読んできた。しかし、中国ボクシング連盟のスタッフの話によれば「すでに中国政府側は、プロボクシングの進出に大幅な規制をかけた」という。
東北部・大連の武術学校

 ジャッキー・チェンらの名を挙げるまでもなく、香港のカンフー映画は世界的な大ヒットを生み、中国には伝統武術が栄えたイメージが強くある。しかし、これを「中国人は格闘技好き」と連想してしまうのは安直すぎるだろう。むしろ中国は「格闘技不毛の地」とさえいわれてきたのだ。
 中国政府は、国民が野心を持って立ち上がることが、いかに危険であるかを、1989年の『第二次天安門事件』などで痛感してきた。
 大勢の人間が集まるところには、監視の目を行き届かせる方針があり、あの少林寺でも、住職に共産党員が入っているほどである。そもそも多くの武術が、強さではなく、美しさを磨くようになっている辺りにも、その徴候は伺える。本来なら、格闘技は強さを追及するのが自然である。
 さらに近年は、ここに莫大な利権も絡む。おととしの全国人民代表大会(国会)では、少林寺住職の釈永信氏が、法衣姿でiPadを手にして現れ、話題になった。
中国でも都市部には民間のジムもある

 Facebook、Twitter、YouTubeなどの閲覧は今も禁止され、独自の類似サイトが台頭。そこは当然、政府の監視下にある。そんな国へ「個人の栄光」を夢とするプロボクシングが、すんなり入っていけないことは、言うまでもあるまい。
 野球界では、アメリカが、日本ビジネスを大成功させて久しい。先日、閉幕したWBCも、アメリカではなく、日本あっての大会だった。しかしボクシング界が、中国を同様にコントロールしていくことは不可能だろう。
 現時点では、ゾウ・シミンが北京や上海など、中国本土で試合を行う予定はまったくないという。アメリカを主戦場にしていくなら、ターゲットはロスなどの中華街住民たちかも知れないが、その規模は決して大きくない。「中国で最も偉大なボクサー」は、結局、高い買い物になってしまうのだろうか……。

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