SL級ウォーズ勃発

　このほどゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)はIBF世界スーパーライト級王者レイモント・ピーターソン(米)対WBC暫定王者ルーカス・マティセ(亜)の試合を5月18日、米国ニュージャージー州アトランティックシティで行うことを発表した。この試合をはじめ140ポンド(約63.5キロ)をリミットとするスーパーライト級のトップ戦線が俄然熱くなってきた。

　現在、スーパーライト級は新旧スター選手が揃っており、激しいトップ争いが繰り広げられようとしている。以下はこの階級の注目ファイトの日程だ。

★3月30日、米国
WBO暫定王座決定戦
ブランドン・リオス(米)対マイク・アルバラード(米)
★4月27日、英国
アミール・カーン(英)対フリオ・ディアス(メキシコ)
★4月27日、米国
WBAスーパー&WBCタイトル戦
ダニー・ガルシア(米)対ザブ・ジュダー(米)
★5月18日、米国
IBFタイトル戦
レイモント・ピーターソン(米)対ルーカス・マティセ(亜)

　このほか3月30日には王者カビブ・アラクベルディエフ(露)対ブレイディス・プレスコット(コロンビア)のWBAタイトル戦が予定されていたが、これは王者の負傷で延期が決定している。
　注目したいのは、カーン、ガルシア、ピーターソン、マティセがGBP系列の選手である点だ。これだけタレントが揃った階級だけにGBPも頂上決戦を計画している。まずはガルシア対ジュダーの勝者が、ピーターソン対マティセの勝者と秋に対戦。その勝者がカーンと来年、対決という構想が描かれているのだ。熾烈なサバイバル戦線、誰が生き残るのか興味は尽きない。