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WBAのライト級王座は一昨年12月、ブランドン・リオス(米)が防衛戦を前に計量で失格して以来、実に1年3カ月近くも空位になっている。その空白を埋めるための王座決定戦が2日(日本時間3日)、米国ネバダ州ラスベガスのハードロックホテル&カジノで行われた。ベルトを手に入れたのは暫定王者リチャード・アブリル(キューバ/米)か、それとも23戦全勝のシャリフ・ボーゲリー(ウガンダ/米)か。
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○リチャード・アブリル(キューバ/米)
12回判定(3対0)
●シャリフ・ボーゲリー(ウガンダ/米)
12回判定(3対0)
●シャリフ・ボーゲリー(ウガンダ/米)
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この試合は本来ならばニューヨークで行われるはずだったが、メインで予定されたダニエル・ポンセ・デ・レオン(メキシコ)対ジェイソン・べレス(プエルトリコ)のWBC世界フェザー級タイトルマッチが中止になったため、急遽ボーゲリーの主戦場ラスベガスに場所を変えて開催されることになった。
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スピードとテクニックを身上とするアブリルと、攻撃力を売りにするボーゲリーだが、試合は序盤から大荒れとなった。ともにラフな戦いぶりで、もつれてキャンバスに倒れ込むシーンがみられた。アブリルはバッティングで4回に左目上、6回には右目上もカットしたが、主導権を握ったままラウンドを重ねた。
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8回にはアブリル、最終回にはボーゲリーがバッティングでそれぞれ減点を科されるなど、最後まで荒れた試合となった。採点は二者が116対110、もうひとりも115対111でアブリルを支持していた。晴れて王者となったアブリルは22戦18勝(8KO)3敗1分。ボーゲリーは24戦23勝(15KO)1敗。
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前座ではフェザー級の全勝ホープ、ゲーリー・ラッセル(米)がビャチェスラフ・グセフ(露)に大差の10回判定勝ちを収めている。3回に軽いダウンを奪い三者一致の100対89で勝利を収めたサウスポーのラッセルは22戦全勝(13KO)。グセフは23戦20勝(5KO)3敗。