ディブvsグラドビッチ

○エフゲニー・グラドビッチ(露)
　12回判定(2対1)
×ビリー・ディブ(豪)

　米国の人気歌手の50Cent(センツ)が代表を務める新規プロモーションでユリオルキス・ガンボア(キューバ/米)と共にSMSプロモーションズが売出し中のビリー・ディブ(豪)。約4年半ぶりの米国での試合となったディブはジャブを使い、徹底したアウトボクシングで好調な滑り出しを見せていた。しかし、3回に入るとグラドビッチが距離をつめて接近戦に持ち込んだ。プレッシャーでディブのペースを崩し始め、5回開始直後にはグラドビッチの左ストレートでディブがよろめくシーンも。6回以降はパンチを放つとクリンチする場面が多くなったが、試合後半はグラドビッチが戦いをコントロールしていたかに見えた。採点は二者が114対112でグラドビッチを支持、もうひとりは114対112でディブを支持し、判定2対1でグラドビッチが16戦目にして王者となった。

　また、当初2月21日に米国ニューヨークで出場予定だったOPBF東洋太平洋スーパーウェルター級王者チャーリー太田(八王子中屋)の対戦相手が前日の検査で失格したため中止になり、相手をブランドン・バウエ(米)に代えて急遽ディブ対グラドビッチの前座に出場することが予定されていた。しかし、この対戦も計量直前に中止となってしまった。八王子中屋ジムのホームページによると「相手のブランドン・バウエ選手の地元ミズーリ州で起きたストームの影響により、職を離れられなくなったという理由で試合はキャンセル」とのこと。