WBOついに解禁

　日本ボクシングコミッションは18日、WBO(世界ボクシング機構)を世界ボクシングチャンピオンおよび世界戦の認定団体として、承認し同機構に4月1日より加盟することを発表した。都内にある東京ドームホテルでは、WBO承認加盟記者会見が行われ、日本側からは、林有厚JBCコミッショナー、大橋秀行日本プロボクシング協会会長、秋山弘志専務理事、森田健事務局長が会見の席に着き、また、WBOからフランシスコ・バルカルセル会長、ルイス・ペレス(ランキング委員長)、レオン・バノンショ(アジア・太平洋担当)が出席した。

　林コミッショナーは、今年の4月1日よりWBOの世界戦と世界王者をJBCとしても認定するというボクシングファンが待ち望んでいた「WBOの国内解禁」を発表した。
　大橋会長は「一日も早く日本人WBO世界チャンピオンを出したい」とボクシングの真の国際化に期待を寄せた。

　WBOのフランシスコ・バルカルセル会長は会見の席で「日本にはたくさんの一流ファイターがいる。日本なしではWBOを世界的団体とは言い切れなかった」と加盟65か国となったWBOを代表して、日本の参加を手放しで喜んだ。

　今後はWBOアジア・太平洋担当のレオン・バノンショ氏が積極的に日本人ボクサーをランキング委員長のルイス・ペレス氏に伝えていくとのこと。ペレス氏によると現在9人の日本人ボクサーが世界ランカー入りしているとのことだが、ノニト・ドネア(比/米)やウラジミール・クリチコ(ウクライナ)など日本でもおなじみの世界王者が日本のリングに立つ日を期待したい。

　会見に姿を見せた協栄ジムの金平会長も「WBC世界王者の佐藤洋太はスーパーフライ級で一番になりたいという夢を持っているので、チャンスがあればWBOの名王者ナルバエスとも試合をさせてあげたい」と静かに大きな目標を口にした。