奇跡の後は村田と

　5日、大阪市内のグリーンツダジムで、元WBA世界スーパーウェルター級暫定王者・石田順裕(フリー)が、来る3月30日(日本時間31日早朝)モナコ公国において、WBA世界ミドル級王者ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/独)に挑戦することを発表し、意気込みを語った。

　笑顔で会見に臨んだ石田は「モナコの奇跡を起こしまします」と意気込みを語った。
■今回対戦する王者は、上り調子のゴロフキンですが。
石田:チャンピオンは強い選手です。でもボクシングは何が起こるかわからないですし 、前に出て経験の差を見せたいです。
■王者は通過点だと言っているみたいですけど。
石田:良いことですね。油断してリングに上がってきてくれたらチャンスはあると思っています。全く気になりません。
■自身の37歳という年齢はどう思っていますか?
石田:年齢は特に気になりません。世間で37歳と言えば働き盛りですし、経験も有って体力も充実してるので。

■今度はヨーロッパでの対戦ですが。
石田:モナコでやるのは楽しみですね。アメリカ、メキシコ、モスクワで試合をしてきましたし、いつも通り変わらずリングに上がるだけです。モナコの奇跡を起こしますよ!!
■現在はどのように練習をしているのですか?
石田:明日から試合まで、またアメリカへ行って練習します。去年の7月から11月までアメリカの方で練習しながら対戦相手を待っていたのですが、決まりそうになって流れたり。3人目の子供(瑠空・りく君)が生まれたこともあって、契約していたゴールデンボーイとは契約を破棄させてもらって帰ってきました。
■アメリカではどのような練習をされますか?
石田:ワイルドカードジムとか、色々な所を回ってスパーリングを中心に練習します。

■海外の試合と日本の試合の違いは何ですか?
石田:海外はアウトボクシングでは勝てないってことはわかりました。前に出てファイトしないと勝てないです。
■海外に出て何かご自身で変わったところはありますか?
石田:フェイントの仕方だったり、ずるさだったり、またボクシングが好きになりました。ボクシングの幅は拡がったと思います 。
■ボクシングモバイルユーザーに一言お願いします。
石田:モナコの奇跡を起こしますので、応援よろしくお願いします!!

　会見に同席したグリーンツダジムのマネージャー本石氏(石田選手の個人マネージャー兼任)は「この壁を超えたら五輪金メダリストの村田君とノンタイトルにはなりますが、彼のデビュー戦を石田とお願いしたいと思っています!!」と仰天構想を明かせば、石田も「ぜひプロの世界へ来て欲しいですね!!」と迎え撃つ構えを見せた。
　そして石田の個人マネージャーである本石氏からは、現在、日本でプロライセンスは失効しているが、今回の試合はWBA(日本公認団体)であるため、試合までに(財)JBCと日本でプロライセンス復帰に向けて交渉中であるとし、スムーズに行けば3月30日の試合はグリーンツダジム所属としてリングに上がる見込みと話した。