W世界王者が始動

　WBA世界ライトフライ級王者の井岡一翔とWBA世界ミニマム級王者の宮崎亮(共に井岡ジム)が4日、そろって本格的な練習を再開した。この日は、練習に先立ち記者会見も行われ、大阪市内にある井岡ジムに集まった記者団を前に世界王者陣営が姿を見せた。

　両世界王者の会見に先立ち井岡一法氏は「両者とも次戦は何も決まっていないが、交渉中であります。ゴールデンウイーク明けかその前後で試合を組めればいいと思っています。場所は大阪城ホール(最大収容人数16000人)を考えているが、これも未だ決まっていません。」と次戦に向けて世界王者を二人抱える井岡ジムが動き出したことを明かした。

※WBA世界ライトフライ級王者・井岡一翔の会見
■2階級制覇後の本格的な練習再開となるが、テーマはありますか?
井岡:楽しくボクシングをすることですね。怪我をしないように。いつもボクシングは楽しいですけど、今はゆとりがありますね。
■どんなところを重視して練習しますか?
井岡:練習は全てベースの積み重ねですからね。どこがっていうのはないですね。自分に負けないように、まだまだスピードもパワーも一流には程遠いと思うし、自分はもっと強くなる可能性があると思っているので、自分の強さを追求したいと思います。
■2階級制覇を成し遂げて今はどのように思いかすか?
井岡:実際試合をしてみて怖さもなかったし、パワーの違いも感じなかった、まあ、まだ一試合しかしてないですからね。自分自身がレベルアップできるように頑張ります!
■対戦者はまだ決まっていないが。
井岡:詳しくは聞いていないが、4月ごろに向けて準備をするだけですね。対戦相手に関しては、いつも最後の最後まで相手(が誰か)は気にしないので。
■会場が大阪城ホールになるかもしれないとのことですが。
井岡:場所はどこでもいいですね、1人でも多くの人が見てくれる試合であれば。

■アマチュアの先輩でもある村田選手がプロ志願を表明したが。
井岡:正直僕の気持ちを言わしてもらうと、もう少し長く、現ゴールドメダリストとしていて欲しかったですね。去年協栄ジムから1億円のオファーがあった時に「金メダルは1億円より価値がある」って言ったことがカッコいいなって思っていたので…48年間ボクシングで金メダルを取れなかったわけだしアマチュアの憧れの先輩でいて欲しかったです。村田先輩と直接話したわけでもないのであくまで僕の気持ちですが。

※WBA世界ミニマム級王者・宮崎亮
■世界王者になって何か変わりましたか?
宮崎:特に気にならないですね、王者になって何が違うかってホンマに世界ランカーと常にできるっていうのが素直に嬉し幸せです。東洋ランカーとは違いますからね。
■予想される相手は現在のWBA世界ランキング1位ですが。
宮崎:メキシカンとはしてみたかったので、やってみたいですね。メキシカンはタイとかフィリピンとかと違うリズムがあるっていうか、やってみたいですね。
■一度経験した減量には自信がつきましたか?
宮崎:はい(笑)
■現在のウェイトは?
宮崎:56kgくらいですね、まあ、練習していって55くらいでキープするつもりです。今が幸せで(笑)

■ウェイトが厳しいことでパワーが出ないと言っていましたが。
宮崎:慣れやと思うんですよ、トレーナーや周りの言う事を聞いて初防衛戦頑張ります。
■初防衛戦が一番難しいと言いますが。
宮崎:前回の試合で12R戦っていますし、出来れば芸術的なKOで勝って年間表彰で一翔と二人であの舞台に立ちます!