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[試合後会見]2013.1.13

チャンピオンカーニバルが開幕!!

 12日、後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ」は、日本スーパーウェルター級タイトルマッチがメインイベントを締め括った。
 チャンピオンカーニバルの幕開けとなる一戦、王者"スピードファイター"柴田明雄(ワタナベ)がV2防衛に成功したのか、それともトップコンテンダー細川貴之(六島)が大阪にタイトルを奪い去ったのか…。
柴田がKOでV2防衛!
 序盤、サウスポーの挑戦者・細川が圧力を掛け、左ストレートで王者・柴田を捕らえペースを引き寄せる。しかし4R、柴田はジャブでリズムを作り、コンパクトな右ストレートで細川を仰け反らせ反撃スタート。中盤、リズムを掴んだ柴田はワンツー・右ストレートで細川の膝を揺らす。すると8R、柴田はカウンターの右ストレートで細川の腰を沈め、ワンツーでダウンを奪う。何とか立ち上がる細川だが、柴田がワンツー連打でダウンを追加。カウント9で試合は再開されるも、王者はワンツー・左フック・右ストレートで挑戦者の顔面を跳ね上げると、遂に8回2分53秒レフリーが割って入った。
ポイントでは接戦だった
 2度目の日本最高峰挑戦も王者の牙城を崩せず、8回KOで涙を呑んだ挑戦者・細川は「情けない…。自分が弱かった。攻撃的に仕掛けてきたのに合わせられなかった。柴田選手は強かった」と無念の表情で試合を振り返り、進退については「今後のことは…、今は考えられない」と語るにとどまった。
気持ちを見せることができた!
 中盤から自分の距離とリズムで主導権を握り、8回にワンツー・右ストレートを浴びせ三度のダウンを演出し挑戦者を粉砕、V2防衛に成功した王者・柴田が笑顔で会見を開いた。「初防衛戦は守ることを意識し、相手をKOすることができなかった。これから"上"を狙うには倒して勝たないといけない。僕の決意をファンの皆さんに感じてもらいたかった!!」と久々のKO勝利に笑顔を見せた。
 中盤まで細川のリズムに苦戦した柴田は「相手の動きに付き合ってしまった。1、2回は強引に行ってしまったが、4回から相手に振らせて右ストレートを当てようと思った」とコメントすると、石原トレーナーは「足を使わず、頭から入ってしまった。もっと力まず、足を使えば楽にパンチを打てる選手なんですが…」と柴田の"力み"を指摘した。
柴田には期待と渡辺会長
 今後について渡辺会長は「1階級上げて淵上選手の東洋太平洋ミドル級王座挑戦も考えたが、今日の内容では…。日本タイトルを守っていくか考えます。倒して勝てたことは次に活かせる。柴田には期待しています!!」と2階級制覇に含みを見せると、最後に柴田は「倒すことで僕の本気を伝えたかった。大晦日に内山さん、河野さんの試合で多くを学び、そして勇気をもらった(笑)。これから少しでも先輩の背中に近づきたいですね」と更なる飛躍を誓った。
次なる照準は…
 果たして柴田の定める照準は日本スーパーウェルター級完全制圧なのか、それともミドル級に進出し2階級制覇へと向けられるのか。
 "スピードファイター"柴田明雄の動向に注目が集まる!!

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