亀田兄弟揃い踏み!!

　大毅は試合後のリング上で「全然出来なかった。KOは運もあるが良かった。もっともっと練習して上に行かないと。応援ありがとうございました!!」と、元世界王者をKOで破るも控え目にコメント。兄・興毅にバトンを渡した。
　デンカオセーン挑戦を見据え世界前哨戦と銘打たれた一戦で、ビダルを相手に格の違いを見せつけるかの様な連打で葬った興毅は「最高に嬉しい。長い間日本で試合が無かったけど、皆さんの応援で実現できた。一戦一戦勝って結果を残す 。世界が決まったら必ず獲る。男なので嘘はつきません。長い間待っていてくれてありがとう」と、デンカオセーン挑戦に意欲を見せた。

　試合後に行われた会見で興毅は「入場から楽しい所もあり、緊張した所もあった。試合では良いパンチが当たったらまとめるのが課題だったがアカン所もある。世界に向けて修正していかないと。応援してくれる人達や、スポンサーも付いてくれて感謝している。次は世界。何が何でも獲る!!決意は固い。それなりの覚悟をしている」と 1年ぶりの日本での試合を振り返りつつ、デンカオセーン挑戦に向け背水の陣で挑む姿勢を見せた。また、大毅の試合については「頑張ったな。世界ランカーKOするって凄 い。ボディ打ちが巧い。ワンディのKO負けはダルチニアンにしかされてないしな。大毅頑張ったよ!!」と弟・大毅の勝利に目を細めた。興行のタイトルにもなった“チェンジ”について興毅は「皆に判断してもらう。俺らはリングの上で結果を残すのが仕事。明日を見て、先を見て、練習している。大毅も知毅も頑張っているし、俺もお兄ちゃん凄いなって思われる様にしないと。その為にもベルトが必要。2本目を死んでも獲る。全てを賭けるよ!!」と語った。
　果たして興毅は、デンカオセーン・クラディーンジム(タイ)が巻くWBA世界フライ級王座挑戦に辿り着き、世界2階級制覇を成し遂げるのか。世界に通用する実力を示した亀田兄弟の今後に注目が集まる。