日本プロスポーツ大賞

　(財)日本プロスポーツ協会が主催する、その年のプロスポーツ界でもっとも活躍したアスリートや団体に贈られる2012年度内閣総理大臣杯・日本プロスポーツ大賞の授賞式が26日、東京・高輪で行われた。
　今年の大賞には、プロ野球界でリーグ優勝・日本一に輝き、自身もMVPを獲得した読売ジャイアンツの阿部慎之助選手が受賞。殊勲賞には読売ジャイアンツ、Jリーグ・サンフレッチェ広島、そしてロンドン五輪女子サッカー銀メダルのなでしこジャパンが選ばれた。
　一方、プロボクシング界では、世界を駆け抜けた者と新たに世界を目指す者、新旧の選手が受賞した。

　注目のプロボクシング界では、元WBC世界スーパーバンタム級名誉王者で今年引退を表明した西岡利晃氏が功労賞に、そして日本スーパーフェザー級王者・金子大樹(横浜光)が新人賞に輝いた。

　プロ野球の野村祐輔選手(広島カープ)、大相撲の妙義龍関らとともに新人賞を受賞した金子は、「まだまだ自分に満足はしていませんが、数多くの強い選手の中で評価して頂きとても光栄です」と喜び、来年に向けて「今年は内容の濃い一年で、精神的にも成長できた。より気持ちを引き締しめ、来年4月の防衛戦を東洋王座、そして世界へのステップにしたい」と抱負を語った。

　敗れはしたものの、ノニト・ドネア(米)との歴史的な世界統一戦が評価された西岡氏は、大相撲横綱・白馬富士関、阿部慎之助選手らとともに堂々の受賞。「全てのプロスポーツ選手の中で選んで頂き、嬉しいとしか言葉はない」と受賞を喜んだ。

　西岡氏は現在、第2のボクシング人生として、地元・神戸市でのプロジム開設を準備中。「来年早々にも物件を探します(笑)。名称はまだ決めていませんが、オープンは来年の秋頃」と明かし、「帝拳で学んだボクシングを伝え、世界で通用するチャンピオンの育成を目指します」と新たな目標を語った。

　また、今年は(財)日本プロスポーツ協会理事の大橋秀行日本プロボクシング協会長が、特別賞のプレゼンターとして壇上に上がった。