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[全日本女子]2012.12.21

世界王者・佐伯の初陣

 第11回全日本女子アマチュアボクシング選手権大会が、全日本社会人選手権との合同実施で21日から、山形市総合スポーツセンターで開幕している。ロンドン五輪から、念願の正式種目に採用された女子ボクシング。日本でも、特に51kg級の箕輪綾子(フローリスト蘭)に期待がかかったものの、結局の出場者はゼロだった。「女子には隆盛の男子より厳しい4年が待っている」ともささやかれる中、今大会にも「お笑いタレント・しずちゃん」こと山崎静代(梅津倶楽部)が出場するなど、根強い活気と情熱が健在だ。たとえば、去年の「ボクシング界最大の超新星」が、新たなスタートを切るのも見どころの一つ。その超新星とは、第1回世界女子ジュニア選手権・48kg級金メダリストの佐伯霞(大阪学芸高)だ。
第1回幼年大会より
 佐伯の公式戦記録は4勝。すべて梅香中3年のとき、トルコ・アンタルヤで開かれた世界ジュニア選手権で収めたものだ。佐伯はデビュー戦から日本を背負った。
「優勝した感想ですか?えっと、何がなんだか分かりませんけど、すごくうれしかったです(笑)。とにかく試合が目の前にあるから、勝とうと思って臨みました」
 あどけない関西弁で佐伯が快挙を振り返る。世界大会で、日本人が金メダルを獲得したのは、プレ五輪をのぞけば、1964年東京五輪・フライ級の桜井孝雄(中大)に次ぐ快挙だった。自分がどんな大会に出ているのかも、よく分からぬ状況で生きたのは、異種格闘技のキャリアだった。
佐伯・池原ABCジム会長
「グローブ空手でも何十戦かしていたんですけど、ジュニア選手権では組み合う場面が多かったんです。もしあのとき、首相撲の経験がなかったら、海外の選手に振り回されていたと思います」
 ジュニア選手権では、積極的に先手を取る作戦が功を奏した。
「勝ちたいと思い過ぎて不器用になった。状況に応じて他の戦い方もできるので、そういうものを出せるようにしていきたいです」
 夢は五輪の金メダル獲得。長年通ったシュートボクシング・及川道場の及川知浩館長にも、そう打ち明け、「応援してるから」と温かく見送ってもらった。
 佐伯がこだわりを見せるのは、来年の世界女子ユース選手権だ。17、18才を対象にしたこの大会で優勝できれば、佐伯は「世代最強」の維持し、五輪へのステップを踏めたことになる。
ABCジムでボディを鍛える
 しかし、進学先の高校にはボクシングの名門校を選ばないどころか、ボクシングのない大阪学芸高校を選んだ。これは、これまで意思の疎通を取ってきた池原正秀氏の主宰するABCジムでの練習を続けるためだったという。
「会長が好きなんで。それに、今の高校は、ボクシングのための休みを取りやすいんです」
 同ジュニア選手権では、佐伯の快挙に隠れてしまったが、甲府ヨネクラジムの「甲州三姉妹・長女」こと仲田幸都子が46kg級で1勝を収め、銅メダルを獲得した。佐伯とは今年4月の幼年大会でも戦っており、正真正銘のライバルだが、今回の全日本選手権では、現地でノロウィルスが発覚して欠場へ。仲田は会場にも来られなくなった。
和田まどか
 「普段から仲がいいんで」と自らのことのように悲しむ佐伯には、ライバル打倒の目標が消え、「優勝」に専念できるようになった。
 成年(大学生以上)も交ざった大会への出場、そして公式戦はこれが初。ライトフライ級では仲田以外に、ハイセンスなカウンターパンチャー、和田まどか(田奈高)がエントリーした。前評判で言えば、成年の部でも国際経験豊富な和田有利だろうか。ここで佐伯は、再び、大器の片鱗を見せることができるか。

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