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[動画・スパーリング情報]2012.12.13

申し訳ない

 2013年のボクシング初めとなるフェニックスバトル41のリングに上がる《怪物》井上尚弥(大橋)と元世界王者・名城信男(六島)が12日、大橋ジムでスパーリングを行った。
井上尚弥次は1月5日
 アマチュア7冠で注目を集めた井上は、今年10月のデビュー戦をノックアウト勝利で飾り、史上初のデビュー戦月間MVPにも輝いた。井岡一翔(井岡)の持つ、日本人最速デビュー7戦目での世界王座奪取という大記録の更新も期待が寄せられている。
大橋ジムで名城とスパー
 この日は6ラウンドのスパーリングが行われた。元世界王者を翻弄するスピードとパンチの打ち分けで、終始主導権を握った井上は、ファイターの名城を相手に前に出て積極的なボクシングで集まった記者や関係者を驚かせた。
復活にかける名城
 今週からスパーリングを再開したばかりとあって、本調子からはほど遠いコンディションの名城ではあったが「俺かっこ悪いやん!」と井上の動きに舌を巻くい場面も。また、スパーを終えた後の囲み会見でも「井上選手はトップレベルのボクサー。完成度が高く、隙のなさ、スピード、パワー、スタミナ、左右上下のパンチの打ち分け、すべてにおいて素晴らしい。」と絶賛。「今日の僕では練習にならなかったので、申し訳ないことをした」と息を切らせた。
左:名城信男・右:井上尚弥
 スパーリングを注視していた大橋会長も「名城選手を相手にあれだけできるのだから、次は世界戦をやらせてもいいと思う。世界王者にならない方が難しい」と世界挑戦に改めて太鼓判を押した。
 スパーを終えた井上は「攻めきれるスタミナがまだない。名城さんは接近戦が上手いので、その距離に入らないようにしようと思ってました」としながらも「最後のラウンドは思いっきり打ち合えたのでいい勉強になりました。」と元世界王者を相手に自信はついたとしながらも「スパーと試合では対応力も違うので、しっかりとプロのキャリアを積みたい」と落ち着いた表情で抱負を語った。  
左のリード
 また、尚弥の父でトレーナーの井上真吾氏は「今日はイメージ通りにできたが、パンチをもらいすぎた。名城選手の距離に付き合う場面もあった」としながらも「左のリードで突き放せるようになった。」と息子の成長に確かな手応えも感じた様子。新年5日の試合に向けては「調整は順調。デビュー戦の課題を意識して直してきている」と現状を語ると世界王座奪取に向けては「突っ走るだけ!」と気合いが入った。

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