東京でアマ日本一決定戦

　明日21日から25日まで開催される第82回全日本アマチュアボクシング選手権大会の会場は、東京の『日野市市民の森ふれあいホール』。都心から離れてはいるものの、比較的、アクセスしやすい場所で行われる。
　プロの現・世界王者では内山高志(ワタナベ)が3度、五十嵐俊幸(帝拳)が2度、現・日本ランカーでは木村悠(帝拳)、松本晋太郎(ヨネクラ)、井上尚弥(大橋)が1度ずつ、ここを制しており、プロの次世代ホープをいち早くチェックしておくためにも、興味深い大会だ。

　五輪直後は、トップ選手の引退や休養が多いため、全日本選手権も地味になりやすく、今年も例外ではなさそうだ。それでも、4年後には国際舞台で戦える日本代表クラスが大成するし、五輪候補未満でも、実力者は少なくない。もし、会場でチェックできなくても、決勝戦は、NHK教育で1週間後の日曜・夕方に放送されるのが恒例となっている。今年はその解説を村田諒太(東洋大職員=ロンドン五輪・金メダリスト)が担当する予定だ。
　現・WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志は、公開練習を行った20日、3連覇した当選手権について聞くと「日本一を決める大会なので、志の高い選手は、色々な意味でここを取っておきたいですね。国際大会へはばたくことにつながるし、プロになった自分も、ここで多くのことを学びました。大みそかへの調整期間なので、何とも言えないけど、時間があったら観に行くつもりです」と語った。
　ここ10年の覇者は以下の通りとなる。(※印はのちにプロ転向)

2001年・第71回
■L.フライ級
・鳴海雅彦(法政大)
■フライ級
・村橋薫(自衛隊体育学校)
■バンタム級
・辻本和正(奈良県体育協会)
■フェザー級
・佐藤勤(日本大)
■ライト級
・内山高志(拓殖大)※
■L.ウェルター級
・深石恭夫(日本大)
■ウェルター級
・平田直己(日本大)
■L.ミドル級
・佐藤幸治(日本大)※
■ミドル級
・坂田一平(九州学院)

2002年・第72回
■L.フライ級
・木村悠(法政大)※
■フライ級
・村橋薫(自衛隊体育学校)
■バンタム級
・辻本和正(王寺工教員)
■フェザー級
・正山照門(中央大)※ケガで中止
■ライト級
・内山高志(久保建設)※
■L.ウェルター級
・深石恭夫(香川県連盟)
■ウェルター級
・平田直己(日本大)
■L.ミドル級
・佐藤幸治(日本大)※
■ミドル級
・坂田一平(日本大)

2003年・第73回
■L.フライ級
・五十嵐俊幸(東京農業大)※
■フライ級
・本田裕人(日本大)
■バンタム級
大西寿幸(日本大)
■フェザー級
・正山照門(中央大)
■ライト級
・内山高志(青和観光)※
■L.ウェルター級
・深石恭夫(香川県連盟)
■ウェルター級
・平田直己(日本大)
■ミドル級
・佐藤幸治(自衛隊体育学校)※

2004年・第74回
■L.フライ級
・五十嵐俊幸(東京農業大)※
■フライ級
・本田裕人(日本大)
■バンタム級
・高下優作(日本大)
■フェザー級
・松尾亮(法政大)
■ライト級
・細野悟(法政大)※
■L.ウェルター級
・亀海喜寛(帝京大)※
■ウェルター級
・平野義幸(東京農業大)
■ミドル級
・村田諒太(東洋大)

2005年・第75回
■L.フライ級: 鈴木謙司(日本体育大)
■フライ級
・岡田隆志(駒澤大)※渡米
■バンタム級
・須佐勝明(東洋大)
■フェザー級
・笹原伊史(法政大)
■ライト級
・星大二郎(東京農業大)
■L.ウェルター級
・高橋雄介(東京農業大)
■ウェルター級
・川内将嗣(専修大)
■ミドル級
・菊地智則(日本大)

2006年・第76回
■L.フライ級
・大久保賢児(早稲田大)
■フライ級
・石崎義人(自衛隊体育学校)※
■バンタム級
・上林巨人(日本大)※
■フェザー級
・笹原伊史(法政大)
■ライト級
・星大二郎(東京農業大)
■L.ウェルター級
・川内将嗣(専修大)
■ウェルター級
・千葉正哉(平成国際大)
■ミドル級
・松本晋太郎(拓殖大)※

2007年・第77回
■L.フライ級
・大久保賢児(早稲田大)
■フライ級
・須佐勝明(自衛隊体育学校)
■バンタム級
・萬田竜也(東京農業大)
■フェザー級
・清水聡(駒澤大)
■ライト級
・星大二郎(東京農業大)
■L.ウェルター級
・川内将嗣(専修大)
■ウェルター級
・平野義幸(自衛隊体育学校)
■ミドル級
・村田諒太(東洋大)

2008年・第78回
■L.フライ級
・林田太郎(駒澤大)
■フライ級
・三須寛幸(拓殖大)
■バンタム級
・丸亀光(法政大)
■フェザー級
・重田誠(東京農業大)
■ライト級
・杉浦剛史(拓殖大)※豪州で
■L.ウェルター級
・川内将嗣(自衛隊体育学校)
■ウェルター級
・石山俊朗(新潟綜合警備保障)
■ミドル級
・林健太郎(日本体育大)

2009年・第79回
■L.フライ級
・林田太郎(駒澤大)
■フライ級
・三須寛幸(拓殖大)
■バンタム級
・須佐勝明(自衛隊体育学校)
■フェザー級
・清水聡(自衛隊体育学校)
■ライト級
・佐藤一喜(自衛隊体育学校)
■L.ウェルター級
・川内将嗣(自衛隊体育学校)
■ウェルター級
・平野義幸(東京農業大)
■ミドル級
・村田諒太(東洋大職員)

2010年・第80回
■L.フライ級
・林田太郎(駒澤大)
■フライ級
・青木貞頼(東京農業大)
■バンタム級
・成松大介(東京農業大)
■ライト級
・藤田健児(倉敷高)
■L.ウェルター級
・福森雄太(近畿大)
■ウェルター級
・山田崇人(東京農業大)
■ミドル級
・村田諒太(東洋大職員)

2011年・第81回
■L.フライ級
・井上尚弥(相模原青陵高)※
■フライ級
・須佐勝明(自衛隊体育学校)
■バンタム級
・藤田大和(拓殖大)
■ライト級
・成松大介(東京農業大)
■L.ウェルター級
・川内将嗣(自衛隊体育学校)
■ウェルター級
・鈴木康弘(自衛隊体育学校)
■ミドル級
・村田諒太(東洋大職員)