みちのく魂に秘策あり

　15日、都内・協栄ジムにおいて、大晦日にWBC世界同級5位・赤穂亮(横浜光)を挑戦者に迎え、2度目の防衛戦に臨むWBC世界スーパーフライ級王者・佐藤洋太が公開練習を執り行った。

■「THE BEST OF BEST」WBC世界Sフライ級タイトルマッチ
王者・佐藤洋太(協栄)VS挑戦者・赤穂亮(横浜光)
■会場:太田区体育館
■日時:12月31日(月)
■お問合せ:協栄ジムTEL.03-6273-2117

　はじめに会見を開いた佐藤は、当日の試合を中継するテレビ東京にコンディションを尋ねられ「手を変え品を変え、日々スパーリングをしています。トレーナーによると、もう200ラウンドを超えているようですね(笑)。いつでも試合ができますよ!!」と"スパーリング漬け"の毎日を笑顔で語った。

　また、東洋太平洋ウェルター級王座の防衛戦が4日後に迫っている同門の後輩で、会見に出席した渡部あきのりに対し佐藤は「実は最近になって仲良くしている(笑)。とても可愛い後輩だし、19日は頑張って欲しい」と先輩世界王者はエールを送った。

　公開練習ではウォーズ・カツマタ(勝又)をパートナーに4ラウンドのスパーリングを敢行した佐藤だが、時にはガードを下げ、時には飛び跳ねながら左フックを浴びせ、そしてスイッチを繰り返すとパートナーのウォーズを"佐藤ワールド"に引き込み幻惑し、集まった報道陣に「いつでもリングに上がれる!!」といった姿を披露した。

　スパーリング終了後に佐藤は「スイッチしましたがサウスポーは遊び感覚。せっかくの公開スパーだし、面白いことの一つもしないといけないかなって(笑)。毎日のスパーは"真剣"にやっていますから。僕は食事をして歯を磨くようにスパーをする。試合までに脅威の"400ラウンド超え"もありえますね」と笑顔を見せ、大晦日の赤穂戦に質問が及ぶと「決して舐めて掛れない相手。強敵なので"ムラムラ"しています(笑)。12月に入ったらもっと燃えてくるでしょう」と最強挑戦者を迎えるV2戦に向けテンションはさらに上昇するとコメント。

　最後に佐藤はボクシングモバイルに「これといって特別なことを赤穂戦でしようとは思っていない。自分のスタイル、戦い方でリングに上がるだけ…(笑)。赤穂選手の強打は警戒していますよ」と意味深な微笑みを見せた。
　互いに認め合う"ライバル同士"の戦い。大晦日のリングで拳を交え、主役の座を掴み獲るのは果たして…。