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[海外ニュース]2012.11.15

元王者シリモンコンの現況

 日本では辰吉丈一郎や長嶋健吾との激闘で知られるバンタム級&スーパーフェザー級の元世界王者シリモンコン・シンワンチャー(ナコントンパークビュー)が14日、タイのパスムタニのリングに上がり、5回KO勝ちを収めWBCアジア・コンチネンタル・ウェルター級王座を獲得した。
 シリモンコンが戦った相手は28歳のデニス・パドゥア(比)。16戦9勝6敗1分の戦績で、このところ4連敗中という格下だ。元2階級制覇王者は初回からリードを奪い、5回にボディブローを決めて仕事を終えた。35歳のシリモンコンは71戦69勝(41KO)2敗となった。
 シリモンコンは94年に17歳でプロデビュー。19歳でWBC世界バンタム級王座を獲得するなど天才肌のボクサーとして大成が期待された。現に王座は3度防衛したが、97年に辰吉に7回TKO負けで陥落。その後、02年に長嶋健吾との決定戦を制して2度目の戴冠を果たしたが、このときは3階級上のスーパーフェザー級だった。この王座は2度目の防衛戦でヘスス・チャベス(メキシコ)に敗れて失った。
 その後も活動を続けたが、09年に麻薬所持の罪で禁固20年の刑を言い渡された。現在も収監中の身だが、特別に監獄外での試合が認められるのだという。これで収監後の試合は6連勝(4KO)となった。

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