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[記者会見・動画]2012.11.13

西岡利晃、男の決断!!

 13日、都内・東京ドームホテルにおいて、前WBC世界スーパーバンタム級名誉王者・西岡利晃(帝拳)が会見を開いた。
 衝撃のノニト・ドネア戦から1ヶ月、果たして"スピードキング"の導き出した答えは…。
会見の模様
 心の整理が既についているのか、スッキリした表情で会見に臨んだ西岡は「プロボクサー生活18年。沢山の感動を経験し、大きな怪我を乗り越え、世界タイトルを獲得した。あのドネアと大舞台で対戦することも…。帝拳ジムのスタッフ、ファン、そして家族の協力があってボクシングをやり切ることができた。大満足のボクシング人生でした!!」と現役生活にピリオドを打った。
 西岡の帝拳ジム移籍から二人三脚で歩んできた葛西裕一トレーナーは「いままで西岡を応援してくれた皆さん、本当にありがとうございました。そして西岡チャンプ!!これまで見ることができなかった景色を見せてもらい、本当にありがとう。そしてお疲れ様でした」と感謝のコメントを送った。
苦楽をともにした葛西トレーナー
 ドネア戦からこれまで、どんな気持ちで過ごしていたかと尋ねられ西岡は「試合直後の1週間は悔しくてしょうがなかった。結果は結果として出ている。ドネア戦に全てを懸け練習してきた自分に誇りを持っている。僕は本当に満足しています」と笑顔を見せ、改めてベストバウトを聞かれると「やっぱりジョニー・ゴンザレス戦ですね。海外で防衛戦を行うことに"ワクワク"していた(笑)。あの喜びと感動はもう二度と味わえないかも…。それと世界を獲ったナパーポン戦は家族全体の思い出です。ベルトを手にした瞬間の感動は忘れられない」と激戦であった2試合を上げた。
晴れやかな表情も
 これまでのキャリアで一番辛かった時期を求められ西岡は「4度目の世界挑戦に失敗してからの4年半です。5度目の世界戦も目途が立たない状態で結婚し、子供も産まれた。本当にこの期間が辛かった」と04年3月のウィラポン戦から試練の4年半を振り返ると、これから世界を目指す後輩達に「試合も練習も含め全力でチャレンジし、そしてブツかって欲しい。ボクシングは男として全てを懸け、命を懸けて戦うことができる魅力あるスポーツ。一日一日を大切にして試合に臨んでもらいたい」とメッセージを送った。
小姫ちゃんを抱えて
 今後の進む道を求められると「関西でジムを始めます。そしてWOWOWさんの解説やボクシングに携わっていきます」と新たなボクシング人生を明かし、最後に西岡は「これから子供と沢山遊びたい(笑)。いままで娘には寂しい思い、我慢をさせてきたので"お父ちゃん"をしたいと思います。そして僕は小学校5年生からボクシングをやってきた。世界チャンピオンを目指し"この道より生きる道なし"と思い歩んできた。ボクシングは僕の人生です!!」と家族への思い、そしてボクシングへの想いを語り会見を終えた。
西岡は新たなボクシング道へ
 08年9月15日のWBC世界スーパーバンタム級王座奪取から約4年、西岡は通算7度のタイトル防衛・ラスベガス進出・日本人初となる名誉王者への昇格・そしてノニト・ドネア(比/米)との"頂上決戦"と数々の伝説を築き上げてきた。
 そして2012年11月13日、西岡は現役引退を正式に表明した。"スピードキング"の切り開いたファイティングロードを引き継ぎ、新たな時代の中心人物となるのは果たして…。

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