豪腕娘、KOに自信!

　今月12日、初防衛戦に臨むWBA女子世界スーパーフライ級王者・山口直子の公開練習が9日、所属する白井・具志堅スポーツジムで行われた。
　いつにも増してコンディションの良さをアピールする山口は、初防衛のプレッシャーを感じつつも、ここまでスタミナアップとディフェンス重視の練習を重ね、確かな手応えを掴んでいた。

■WBA女子世界Sフライ級タイトルマッチ
王者・山口直子(白井具志堅)VS挑戦者フディス・ロドリゲス(メキシコ)
■日時:11月12日(月)
■会場:後楽園ホール
■お問合せ:白井具志堅ジムTEL.03-5377-5535

　男子選手を相手にした2ラウンドのスパーリングでは、言葉通りにガードとボディワークを意識し、ジャブで距離を測ると素早く踏み込んでは左ボディ、ストレートを打ち込んだ。

　パートナーを務めた同門の金城悠弥(3戦2勝1敗)は、「山口さんは動きが速くパンチが硬い。あのパワーは男子とやっても引けは取らない」と脱帽。さらにスパーを見た具志堅会長は「どんな選手にも対応ができるよう、技術力がアップしている。決して楽な相手じゃないが、大振りに気をつければ山口のボクシングが出来るはず」と太鼓判を押した。

　会見で山口は「映像を見たが、挑戦者は振り回してくるタフな相手。前回のツナミ戦の反省を活かし、きっちり山場を作ってKOを狙う。お客さんを楽しませたい」とKO勝利を宣言。専属の新井トレーナーも「山口はスタミナ配分が上手くなった。ラフなファイトに巻き込まれなければKOできると思う」と、山口を後押しした。

　ただ、挑戦者陣営のマネージャーは、山口がメキシコで挑戦し敗れたWBC同級王者アナ・マリア・トーレスのマネージャーと同じだけに、対策は十二分にしているはず。決して油断できる相手ではない。