勝って勇気を送る!!

　来る11月3日、宮城県ゼビオアリーナ仙台で開催される「WOWFES」エキサイトマッチスペシャルのメインイベントで、2度目の防衛戦に臨むWBC世界バンタム級王者・山中慎介が29日、所属する都内・帝拳ジムに報道陣を招き会見を開いた。

■東北復興支援チャリティーイベント・「WOWFES」エキサイトマッチスペシャル
WBC世界バンタム級タイトルマッチ
王者・山中 慎介(帝拳)VS挑戦者トマス・ロハス(メキシコ)
■日時:11月3日(土)
■会場:ゼビオアリーナ仙台
■お問合せ:帝拳ジムTEL.03-3269-6667

　ボクシング初興行となるゼビオアリーナ仙台でメインを託された山中は、現在のコンディションを尋ねられ「調子は良いです。ここ1〜2戦と変わらない身体の"軽さ"と"切れ"を感じる。ウェイトも微調整の段階です」と自信の笑みを見せ、ロハスの印象を求められ「戦い難いイメージだが、自分の力を出せば負ける相手ではない。ロハスはフック・アッパーを思い切り打ってくるし、どこまで伸びるかを警戒している」と挑戦者の勢いと距離に警戒感を募らせた。

　山中と二人三脚でロハス戦に臨む大和心トレーナーは「左ストレートにつなぐ右もレベルアップしているし、前よりもパンチがついている。ロハスはリーチがあるので、足で避けるだけではなく、ガードも強化してきました」と王者のレベルアップをアピールした。
　東北復興支援と銘打たれた大会について山中は「東北はまだまだ大変な思いをしている。僕が勝つことで"勇気"と"元気"を送れれば良いですね!!」と改めて決意を滲ませた。

　最後に、同門・粟生隆寛のWBC世界スーパーフェザー級王座陥落について質問が及ぶと山中は「凄く悔しかった。粟生の実力はあんなものじゃない!!ここで僕が粟生の敗戦を引きずることなく、仙台でシッカリと勝利を掴みたい!!」と敗北を惜しむも、"Lightning"は自身の勝利に全力を注ぐと語った。

　果たして山中慎介は"歴戦の兵"トマス・ロハスを打ち砕き、ボクシング初進出となるゼビオアリーナ仙台を大団円で締め括ることができるのか…。