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[海外ニュース]2012.10.25

H級挑戦権を巡る動き

 ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)が6年半にわたって支配しているIBFのヘビー級王座。その挑戦権を巡り12月に有力ランカー同士が拳を交えることになった。ライトヘビー級とクルーザー級の元王者トマス・アダメク(ポーランド/米)対元IBFクルーザー級王者スティーブ・カニンガム(米)の12回戦が12月22日、米国ペンシルベニア州ベツレヘムで行われるもの。勝者は王座挑戦に大きく前進する。
 元2階級制覇王者アダメクは12月で36歳になるが、3階級制覇に意欲満々だ。一度はWBC王者ビタリ・クリチコ(ウクライナ)の軍門に下ったが、その後は復調。現在はIBF4位にランクされている。49戦47勝(29KO)2敗。
 一方のカニンガムもクルーザー級からの転向組で、今年9月のヘビー級初戦で判定勝ちを収めている。29戦25勝(12KO)4敗。現在はIBF13位にランクされている。
 試合はアダメクの持つ北米王座V2戦として行われるが、同時にIBFの2位決定戦としての意味も持つ。現在は1位と2位が空位になっており、この試合の勝者が自動的にランキング最上位者となる。IBF王者ウラジミール・クリチコは11月10日にマリウス・ワフ(ポーランド/米)と防衛戦を予定しており、WBC王者ビタリも遠からず去就が明白になるはず。ここに来てヘビー級トップ戦線は大きく動き出したといえる。

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