長谷川穂積、始動

　前WBC世界フェザー級王者・長谷川穂積(真正)がいよいよ12月22日に地元、神戸中央体育館にてスーパーバンタム級で約半年ぶりに試合を行うことを明言した。今週中にも対戦相手が発表される予定だが、ボクシングモバイルは22日、所属先の真正ジムで現在の心境を直撃した。

　12月22日にスーパーバンタム級で再始動するのを祝し、真新しい真赤なグローブをおろし、山下会長を相手に熱のこもったミット打ちを5R行い、調整が順調に進んでいることをアピールした。
　練習後には急な直撃取材にも快く応じ「フェザー級でもスーパーバンタム級でも動けるところでやるつもりだった。」と話すと「今回はスーパーバンタム級で決まりそう」と、階級を一つ下げる可能性を示唆した。

　来年には国内認可の可能性も高まってきたWBO・IBF両団体。長谷川にも初代日本人王者というチャンスも出てきたが「まあ、それも考えますけど…」と、まずは12月に予定されている目の前の試合に集中し調整を続けている。

　先日、西岡利晃(帝拳)を9回TKOで下したノニト・ドネアがWBO世界スーパーバンタム級の王座に君臨するが「今は(自分が)チャンピオンでも何でもない、ただのボクサーなので、戦いたいとかはないですね。(ドネアは)ボクサーとしてパーフェクトだと思います、尊敬もしてる」と今、日本で最も注目を集めるノニト・ドネア(比/米)に関して初めてコメントした。

　ミット打ちを終えた山下会長は「まあ、元々いつも動いてるから動きに問題は無いよ」と順調な調整を続ける愛弟子に目を細め「今回は2ヶ月しっかり俺がミット受けるよ。原点に返ってね!」と笑顔で汗を拭った。