フェンテスvsカルデロン

○モイセス・フェンテス(メキシコ)
5回1分22秒KO
×イバン・カルデロン(プエルトリコ)

　かつては2階級制覇を成し遂げた「アイアンボーイ」も37歳。熟練の技巧は健在だったが、スタミナや集中力の面では衰えが顕著だった。地元の声援を背に3回までは試合を支配していたサウスポーのカルデロンだが、4回からフェンテスが攻勢に出ると対応できなくなった。5回、フェンテスの攻撃を受けたカルデロンは立て続けに3度のダウンを喫して万事休す。
　敵地防衛を果たしたフェンテスは17戦16勝(8KO)1敗。いよいよ引退が現実的になったカルデロンは39戦35勝(6KO)3敗1分。

　同じリングではスーパーバンタム級のプエルトリコ・ダービー、元WBO世界同級王者ウィルフレド・バスケス・ジュニア対世界ランカーのジョナサン・オケンドのWBOインターナショナル王座決定戦が行われ、バスケスが7回2分33秒KO勝ちを収めた。
　今年2月、ノニト・ドネア(比/米)とのWBO王座決定戦で判定負けを喫して以来の再起を飾ったバスケスは、「次はぜひドネアに借りを返したい」と再戦を望んでいる。敗れたオケンドは25戦22勝(15KO)3敗。