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WBC世界ミドル級タイトルマッチ、王者フリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)対WBC“ダイヤモンド王者”セルヒオ・マルチネス(亜)の12回戦は15日(日本時間16日)、米国ネバダ州ラスベガスのトーマス&マックセンターで行われた。
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○セルヒオ・マルチネス(亜)
12回判定(3-0)
●フリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)
12回判定(3-0)
●フリオ・セサール・チャベス・ジュニア(メキシコ)
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初回はともに偵察に時間をかけたが、そのなかでもサウスポーのマルチネスは足をつかいながら右リードパンチを出しつつサークルし、チャベスはガードを固めてプレスをかけるという展開に終始。2回になるとマルチネスがノーガードで誘うシーンもあったが、ともに攻勢を印象づけるパンチのヒットはなかった。それでも全体的な流れはマルチネスが掌握。チャベスは相手の動きに対応が十分とはいえない状況が続いた。
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ブロックしながら圧力をかけるチャベスだが、前後左右に忙しく動くマルチネスを捉えることができず、ズルズルと失点を重ねることになった。7回、チャベスは鼻血、マルチネスは左目と鼻梁あたりから出血をみたが、大事には至らなかった。
経験に裏づけされた巧妙なアウトボクシングで着々とポイントを重ねるマルチネス。圧力をかけるものの体力を生かし切れないチャベス。終盤に入ってもマルチネス優勢は続いた。
経験に裏づけされた巧妙なアウトボクシングで着々とポイントを重ねるマルチネス。圧力をかけるものの体力を生かし切れないチャベス。終盤に入ってもマルチネス優勢は続いた。
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ところが最終回に大波瀾が待っていた。強引に距離を詰めて出たチャベスが左右のフックをヒット、ふらつくマルチネスにさらに左フックをフォローすると、37歳のダイヤモンド王者がダウンしたのだ。残り時間は1分10秒。ダメージの深さからみて大逆転もあるかと思われた。事実、その後もマルチネスは何度かチャベスの強打を浴びて危ない場面があった。しかし、なんとか残りの時間を凌いで試合終了のゴングに逃げ込んだ。
採点は二者が118対109、もうひとりが117対110の大差。それだけの差がありながらワンサイドの印象がなかったのは、最終回のイメージが強いためであろう。マルチネスは54戦50勝(28KO)2敗2分。4度目の防衛に失敗したチャベスは49戦46勝(32KO)1敗1分1無効試合。試合後、早くも再戦が話題に上っている。
採点は二者が118対109、もうひとりが117対110の大差。それだけの差がありながらワンサイドの印象がなかったのは、最終回のイメージが強いためであろう。マルチネスは54戦50勝(28KO)2敗2分。4度目の防衛に失敗したチャベスは49戦46勝(32KO)1敗1分1無効試合。試合後、早くも再戦が話題に上っている。