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WBC世界ヘビー級王者ビタリ・クリチコ(ウクライナ)の9度目の防衛戦が8日(日本時間9日)、21戦全勝のマヌエル・チャー(レバノン/独)を相手にロシアの首都モスクワで行われた。
○ビタリ・クリチコ(ウクライナ)
4回2分04秒TKO
●マヌエル・チャー(レバノン/独)
会場には3万人を超す観衆が詰めかけたが、スタートは静かな展開だった。大きな体を生かしてプレスをかけるクリチコに対しチャーはガードを固めて様子をうかがうだけ。ラウンド終盤になって手を出したチャーだが、効果的なブローはなかった。
2回終盤、上体を沈めて前進してきたチャーの出端に合わせたクリチコの右打ち下ろしが頭部にヒット、挑戦者はキャンバスに横転するダウンを喫した。3回、劣勢のチャーは前に出ることで局面の打開をはかったが、足をつかいながら繰り出すクリチコの左ジャブに接近を拒まれ、効果的なブローを命中させることはできない。
クリチコ優勢で迎えた4回、王者の左フックが軽く挑戦者の顔面をとらえるとチャーの右目上が切れ、鮮血が滴り落ちた。1分ほど試合は続いたのちレフェリーがドクターの診断を仰ぐと、「ノー」の返事。これを受け入れたレフェリーが試合をストップした。
まったく危なげなく9度目の防衛を果たしたクリチコは、これで47戦45勝(41KO)2敗。10月のウクライナ国政選挙に出馬することが確定的な状況で、この試合を最後に引退が濃厚と見られている。敗れたチャーは22戦21勝(11KO)1敗。
4回2分04秒TKO
●マヌエル・チャー(レバノン/独)
会場には3万人を超す観衆が詰めかけたが、スタートは静かな展開だった。大きな体を生かしてプレスをかけるクリチコに対しチャーはガードを固めて様子をうかがうだけ。ラウンド終盤になって手を出したチャーだが、効果的なブローはなかった。
2回終盤、上体を沈めて前進してきたチャーの出端に合わせたクリチコの右打ち下ろしが頭部にヒット、挑戦者はキャンバスに横転するダウンを喫した。3回、劣勢のチャーは前に出ることで局面の打開をはかったが、足をつかいながら繰り出すクリチコの左ジャブに接近を拒まれ、効果的なブローを命中させることはできない。
クリチコ優勢で迎えた4回、王者の左フックが軽く挑戦者の顔面をとらえるとチャーの右目上が切れ、鮮血が滴り落ちた。1分ほど試合は続いたのちレフェリーがドクターの診断を仰ぐと、「ノー」の返事。これを受け入れたレフェリーが試合をストップした。
まったく危なげなく9度目の防衛を果たしたクリチコは、これで47戦45勝(41KO)2敗。10月のウクライナ国政選挙に出馬することが確定的な状況で、この試合を最後に引退が濃厚と見られている。敗れたチャーは22戦21勝(11KO)1敗。