キックの王者がボクシング転向

　キックボクシング団体「RISE」の第3代バンタム級王者KENJI(久保賢司)のプロボクシング転向会見が4日、都内・角海老宝石ジムで執り行われた。

　キックの現役王者がボクシングに転向することもあり、角海老宝石ジムには多くの報道陣が駆けつけた。
　記者達を前に、KENJIこと久保賢司は少し緊張した面持ちで会見を行った。「沢山の方々のご理解と協力があり、キックから本日、ボクシングに転向します!!狙うのは"一つ"しかない。自分の可能性を信じ、頂点を目指します!!」とボクシングに懸ける決意を語った。

　ボクシング転向のキッカケを尋ねられ久保は「キックで強い選手と戦い、ボクシングではどこまで行けるのかと考え…。やるからには"頂点"を目指したい。11月9日はKENJIが"本物"だというところを見せたい!!」と気合を漲らせた。

　続けて、角海老宝石ジム・萩森マネージャーは「9月18日にB級プロテストを受験し、11月9日の角海老興行でデビューを考えています。対戦相手には、ノルディー・マナカネ(インドネシア)を予定しています」と久保賢司のデビュー戦には、"浪速乃闘拳を苦しめた強豪"と交渉中であることを明かした。

　公開練習に移った久保だが、シャドーボクシングではスピード感溢れるワンツー・右ストレート、そして得意の左ボディを繰り出し、早くもボクサーとして非凡な動きを見せた。
　同門となる日本スーパーバンタム級10位・久永志則と2ラウンドのスパーリングでは、ランカー相手に久保は"バチバチ"の打撃戦を展開し、報道陣を驚かせる場面も。パートナーを務めた久永は「スピードと身体能力は高いですね。度胸もあるし、ディフェンスを覚えたら"上"も狙えると思いますよ」と太鼓判を押した。

　KENJIから久保賢司として飛び込んだ"拳闘の道"。バンタム級を主戦場とするが、強豪ひしめくバンタム級戦線で、久保はボクサーとして"本物"であること証明することができるのか…。